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第15回 横浜マンションの杭い打ち施工問題に学ぶ

横浜市内のマンション「パークシティLaLa横浜」の傾き問題に関する、解決の糸口が見えません。奇しくも、信用第一の大手不動産会社のマンションを購入したことが、結果として手厚い保証につながるという皮肉な結果となっています。

2005年11月に発覚した構造計算書偽造事件、通称「姉歯事件」から10年が経過した今も、結果的に大規模建築に関する発注者と受注者の問題は解決していませんでした。

「姉歯事件」のように偽装をした犯人探しで終わるほど、今回の問題は浅くありません。元請業者や1次下請業者から事業主の責任まできちんとその所在が明確となるべきでしょう。

さて、問題となったのはマンションの地盤調査データが実際の物ではなく、他の場所のデータを転用したことにより、本来施工されるべき支持地盤まで杭が到達していなかったために、完成から8年をかけて約2cmの傾きが生じたというものです。

平成26年の秋には一部の住民により指摘されていたものの、事業主は「東北の震災の影響ではないか」と軽視していた所、部屋内にも亀裂が生じるなどが発見されて、集団での訴えとなったようです。

この問題についての専門的な追求は既に報道されていますので、本コラムではこの問題の現状を把握しながら、もう少し我々の身近なところに着目して解説していきたいと思います。


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業界の構図から問題を紐解く


(編集部注)本稿は2015年11月上旬時点で公表されている情報に基づいて執筆しています。
件数等の伝達が本稿の趣旨ではないため執筆時点の情報のまま掲載します。


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高橋正典
業界実績20年で1万人もの購入希望者と関わる等、最も不動産売買市場を熟知する不動産コンサルタント。また、自らも不動産会社(株)バイヤーズスタイルを経営、携わった売買契は約2000件にも及ぶ。NPO法人住宅再生推進機構 専務理事、一般社団法人相続支援士協会理事。著書に「プロだけが知っている!中古住宅の選び方・買い方」朝日新聞出版ほか多数。ブログ