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きつねと私の12か月

(C)Bonne Pioche Productions-France 3 Cinema-2007

あらすじ

枯葉の降り積もった森の小道、木漏れ日が射し込む穏やかな秋の日。やわらかい光の衣に包まれて、少女リラ(ベルティーユ・ノエル=ブリュノー)は学校帰りの家路を歩いていた。

そこで彼女は、鳶色の毛をまとったきつねを目にする。映し出すものを吸い込んでしまいそうな大きな瞳、陽を受けて輝く柔毛。その美しい姿は、まるで神々しい絵画のよう。リラはその一瞬の出会いできつねに恋をした。

リラはそのキツネにテトゥとなづけた。


灰色の雲が空に広がり、音もなく降りしきる雪。あたり一面が白一色で包まれていく、静かな冬。

リラは雪をかきわけながら、テトゥを探した。彼女は冬が来るのを待ち望んでいた。
降り積もった新雪に足跡を残してくれるからだ。

遂に、小さな足跡を見つけた!後を着けようと歩き始めたとき、山々に獣の咆哮が響き渡る。顔をあげると二匹の狼が遠くの崖の上を雄々と歩いていた。その姿に目を捉われたリラは、前方の崖に気付かずそのまま落ちてしまう。

足を骨折したリラは、冬の間は家から出ることさえ叶わなくなってしまった。部屋の中で両親からもらった狐の本を何度も読み、絵を描き続け、自分が狐になって森中を駆け巡っていることを想像した。


生命が目覚める春。青々と繁り始めた草原に、そよ風が吹き抜けていく。リラの足はすっかり良くなり、意気揚々ときつね探しを再開した。遂にきつねの巣穴を見つけたリラ。覗き込んだ彼女は驚いた。子狐だ。何匹いるのだろう。テトゥは冬の間に母になっていたのだ。

翌朝、再び巣穴を訪れると、母狐となったテトゥが一匹の子狐を抱えてひょっこり現れた。テトゥはリラを目にとらえると、子狐とともにすばやく逃げて行った。巣穴の場所を人間に知られたためなのか、子狐を守るために引越しをしているようだ。

私はあなたたちを脅かしたりしない。つかの間の戸惑いと落胆はあったが、リラは次の作戦に出た。
木の上に登り、再び現れるのをじっと待つことにしたのだ。
リラの思いに応えるようにテトゥは、少しずつ距離を詰めていくが・・・

解説

アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞に輝いた前作「皇帝ペンギン」で、今や、動物ドキュメンタリーの第一人者となったリュック・ジャケ監督。

彼が動物に魅せられるきっかけとなったのは、少年時代に森で出会った、たった一匹のきつね。本作は、モンブランを臨む山岳地帯で育った監督自身の実体験をベースに、野性のきつねと少女のふれあいを描く、ジャケ監督初の長編フィクション。

ロケ地となったのは、フランス南東部アン県のルート高原と、イタリア・アブルッツォ地方。撮影は一年を通して行われた。圧倒的なカメラワークでフィルムに収めた。

時にやさしく繊細に、時にリアルに過酷にほろ苦い、きつねと人間のドラマが展開する。
フランス本国では、動員240万人を記録し大ヒットとなった。

スタッフ

監督・原作:リュック・ジャケ
脚本・脚色:リュック・ジャケ、エリック・ロニャール

作品データ

2007年/フランス/96分/配給:松竹

関連サイト(外部リンク)

http://www.kitsune12.jp

キャスト

ベルティーユ・ノエル=ブリュノー/イザベル・カレ/トマ・ラリベルトゥ ほか

監督

リュック・ジャケ

公開時期

2009/1


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