親はかけがえのない存在です。ただ、それだけに親が「厄介な存在」になってしまった場合は、話が深刻。いろんな事情や感情がからみあって、なかなか出口が見つかりません。厄介な親からの被害を最小限に抑えるためには、どんな対処が有効なのか。自らの親子関係を振り返りながら考えてみましょう。
「母親が子離れできなくて悩んでいます」という26歳の男性。父親が病死し、妹が結婚してから、急に干渉するようになったとか。「『オレの人生だ』と言うと『お母さんの人生はどうするの』とまったく反省しません」という痛切な訴えに、漫画家の弘兼憲史さんは、「もし僕がキミの立場なら、まず別居する」と言いつつ、こうアドバイスします。
ちょっと冷たいようだが“お母さんの人生と僕の人生はまったく別のもの。お互い相手の人生を尊重しようじゃないか”とはっきり言う。しかし、そのまま突き放すのではない。週に何回かは、母親の家に行き、食事をするのもいい。(中略)キミの子供にキミと同じような思いをさせないためにも、キミ自身若いうちから“老後は精神的にも経済的にも、自分で生きていく”という気構えは必要だ。〈PHP研究所『人は人、俺は俺でいいじゃないか。−愛と勇気のビジネス人生相談』より〉
また、母親がそこまで干渉するのは「他に趣味や熱中するものがないからだ」と推測し、カルチャーセンターや婦人サークルをすすめる手もある、とも。ここで対処を間違えると、将来、自分と自分の子どもとの親子関係にまで、悪影響が及ぶ心配もあるようです。
人の悪口を言いたい放題の母親に苦しんでいるという20代の女性。顔をあわせるのも嫌で、思い切って注意すると「信じられないほど逆上」するとか。「どうしたら母に悪口をやめさせられるのでしょうか」という悩みに、作家の出久根達郎さんは、こう答えます。