仕事と趣味をバランスよく両立させる――。多くのビジネスマンが切実に目指しつつも、なかなか到達できない境地です。仕事だけの人生でいいのか、どうすれば両立できるのか、悩んではみても答えは見つかりません。一度しかない人生を悔いなく送るために、仕事や趣味との付き合い方を見直してみましょう。
いきなり、大物の登場です。相談者は東京都の福山雅治さん。北方謙三さんが週刊誌に連載小説をスタートするのを記念して、一度だけ復活した伝説の人生相談『試みの地平線』に、こんな悩みを寄せています。「僕は時間がある時でも遊んでいるのが恐くて、ついつい仕事をしてしまいます。(中略)どうしたら北方さんみたいに、大人な男の遊び方、時間の過ごし方ができるのでしょうか」とのこと。北方御大の回答は、次のとおり。
自由業の人間は遊びを求めちゃいかん。大人の遊び方、大人の時間の過ごし方なんて考えるのはもってのほかだ。いつ何時でも仕事をしていいという自由。そして、どこでくたばってもいいという自由。自由業の人間にあるのは、その二つの自由だけだ。好きに遊んでいいという自由はない。では、どんなときに遊ぶのか。(中略)反吐が出るまで仕事をして、「もう仕事なんてどうでもいい」とヤケのやんぱちになったとき、気がつくと夢中で遊んでいる。それは、けっしてカッコいい遊び方ではない。むしろカッコ悪いだろう。〈講談社『週刊現代』2005年4月9日号「試みの地平線中年版」より〉
「好きで選んだ仕事じゃないか。そのことだけを考えていればいいさ」とも。本人にとっても、それがいちばん楽しい状態かもしれません。「仕事こそが、もっともエキサイティングな遊び」というケースもありそうです。
お次は、仕事よりも趣味を優先してしまうという悩み。登山が趣味で、人より休暇を取るケースが多いので「上司からはダメ人間呼ばわりされて」いるという35歳の男性。「男はやはりどこかで仕事を取り、趣味をあきらめるべきなのでしょうか」という相談に、漫画家の柳沢きみおさんは、こう答えます。