和菓子と日本酒のマリアージュ、千駄木から世界へ。(和菓子薫風編)

このエントリーをはてなブックマークに追加

 本日の和菓子は4種類。コリアンダーシードやドライフルーツの入った白い羊羹、ジャスミン茶シロップを使用した寒天ぜんざい、和風のパウンドケーキのような生地をラム酒でしっとり仕上げた焼き浮島、最後は下仁田葱を浮島の上で寄せた二層のお菓子、ねぎ夢(む)。そして、それぞれに合った日本酒を冷か熱燗で。お酒が飲めない人には中国茶を…。

 ここは、谷根千の一角、千駄木駅から徒歩2分ほどの住宅地の中にある「和菓子薫風」。慎ましい佇まいの軒先に杉玉がぶら下がる。

しかし、そんなひっそりとした印象とは裏腹に、今や多くのメディアに取り上げられて話題の、和菓子と日本酒のマリアージュを提唱している、つくださちこさんのお店だ。

 和菓子と日本酒。糖質と糖質…(怖)。いや、そんな単純なものではないのだろうけれど、そこからどんなマリアージュが生まれてくるのか全く想像がつかない。第一、酒好きは甘いものが嫌い、少なくとも一緒に楽しんだりはしないと、一般的には思われている。でも、まあ、私個人で言えば、お酒も甘いものも大好物。一般論はあてにならない。お酒とお菓子と言えば、ウィスキーとチョコレートなんてペアリングはよく知られている。

でも、この場合チョコレートはあまり甘ものとして食されていないような気もする。樽やピートの乾いた香りにエキゾチックなカカオのアロマを融和させて楽しむ印象だ。しかし、和菓子と日本酒となると…あんこに塩分を効かせて酒の肴風に歩み寄らせるか、日本酒に水のようにさっぱりとしたものを選んで和菓子の邪魔をさせないか。

 なんだかそれではマリアージュというより、じっと我慢することで成り立っている辛い結婚生活のようじゃないか。いや、そんなことであるはずはない、個性と個性が奏でる美しいハーモニーを信じたい!なんてことを思いながら、千駄木までやってきた。