周囲の目が気になり過ぎる

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 山の中にひとりで暮らしているわけではない以上、誰しも周囲の目は気になります。ただ、激しく気になり過ぎて日々落ち着いて過ごせないなど、ひそかに悩んでいる人も少なくありません。なぜ気になり過ぎるのか、気にしないようにするにはどうすればいいのか、いろんなケースから考えてみましょう。

「世間や周囲の目が気になって、いつも流されてしまう」と悩んでいる23歳の女性。本当は中国に旅行に行きたいのに、友達に「今はラスベガスが旬」と言われると強く主張できなくなるとか。「もっと自分を持ちたい」という訴えに、作家でタレントの乙武洋匡さんは、向上心ではなく虚栄心を原動力にしたという自分の体験を話しつつ、こう答えます。

 虚栄心って、普通は悪い意味でつかわれるけど、僕には、それがすごくプラスに働いていた。自分を成長させてくれる重要な要素だったんです。つまり、自分ではマイナスに思っていることが、実はプラスの要素だったりすることがあると思うんです。(中略)人の意見に流されてしまうのはマイナス的な見方であって、プラスで考えれば人の意見を聞く耳を持ってるってことですから。それは自分のよさだと認識したうえで自分らしさを持つことを考えたほうがいい。人の意見に、少しずつ自分の意見を加えていくとかね。〈集英社 『MORE』2004年6月1日号「あなたの悩み、すべてお引き受けします!」より〉

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 「発想を変えれば別の正解が見つかるし自分のいいところもきっと見えてくる」とも。身体的なハンディを「コンプレックスに思ったことはない」と言い切る乙武さんの言葉だけに、格別な重みと説得力があります。

 自分に忠実に生きたいと思っているのに、どうしても他人の評価を気にしてしまうと悩んでいる大学生。作家の半村良さんに、それは人間の弱さなのでしょうか、人間がコミュニケーションを求める動物だからなのでしょうか……といった疑問をぶつけます。