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NMB48の初ドキュメンタリー映画『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48』の全国最速となる完成披露試写会が、お膝元である大阪・難波のTOHOシネマズなんばで行われ、メンバーの山本彩、渡辺美優紀、矢倉楓子、薮下柊、渋谷凪咲、須藤凜々花、太田夢莉が舞台挨拶を行った。

シングル11枚、アルバム2枚がオリコンチャートで1位を獲得。女性アイドル不毛の地・大阪に風穴を開けたNMB48の、結成から現在までの紆余曲折を映しだしている。大阪ならではの「笑い」を押し出し、地下1階にある劇場から「てっぺん(頂点)」を目指して日々、ステージでも舞台裏でも汗を流し続ける彼女たちの奮闘が胸を打つ。

本ドキュメンタリーシリーズは、AKB48を被写体とした『DOCUMENTARY of AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』の中で当時メンバーだった板野友美が卒業を電撃発表するなど、劇中でサプライズが用意されていることがあり、ファンも鑑賞前から「今回は何が起こるのか」と期待や不安が入り交じる。渡辺美優紀は最初の挨拶で「昨日、私のTwitterでファンの方から『卒業発表がないことを祈る』と言われて、『なんでやねん!』と思いました」と自身にはサプライズがないことを主張。

このドキュメンタリーでも中心を担っているエース・山本彩は、映画について「私たちが5年間やってきた軌跡が映っています。ファンの皆さんと歩んできたので、観ていただけて嬉しいです」と感謝を口にした。

第1期研究生だった2010年からグループを支えてきた渡辺美優紀は、「映画では、『ドリアン少年』のPV撮影で、私がひとりだけサングラスをかけていたところが印象に残っています」と話し、薮下柊から「ひとりだけバカンスしていた、すごかった!」とちゃかされていた。

白間美瑠との熾烈な次世代エース争いの苦しさを家族に明かして涙する矢倉楓子は、「あのとき、弟が『大丈夫?』と心配してくれて。弟のかわいさが全国に広がって、『見つかっちゃった』と思いました」と“きょうだい愛”をみせた。

同じく次世代の中核として期待されている薮下柊は「私たちがテレビに出たとき、みんなが『わあ、しゅうちゃん(自身の愛称)や。NMBや!』と言われる存在になっていきたいです」と意欲満々。

渋谷凪咲は、AKB48チーム4兼任の経験もまじえて「NMB48は一致団結して、ダンスも揃えることを勉強してきました。そこは48グループでも一番です」と力強くアピール。また「ボケとツッコミを日々、練習しています。毎朝、起きたらひとボケしているので。今朝は『フトンがフットンダ』とか」と渾身のダジャレを披露。さらに「彩さんはずっとボケてませんか? アゴがボケてませんか?」と劇中でもメンバーがツッコみをいれている山本彩のアゴについて触れて会場の笑いを誘った。

哲学好きで知られる須藤凜々花は、映画の中では、詩の朗読で話を引っぱっている。「(読んだ詩は)何十稿も推敲しました。哲学書を出したのですが、その執筆の合間に、こだわって書きました」という力作。だが渋谷凪咲から「何を言っているか、難しかったけど…尊敬します!」と言われて苦笑いしていた。

12枚目のシングルで選抜メンバーから漏れて涙を流し、山本彩から激励される一幕がある太田夢莉は「すべてパーフェクトな山本彩さんにも悩みがあると分かって、私ごときが悩んでいるのが申し訳なくなった。これがキャプテンか、と思いました」とエースをリスペクト。

映画と同タイトルの主題歌については、矢倉楓子も「(曲の)題名からしてNMBらしさがにじみでている」というナニワのバラード。太田夢莉は「ダンスの振付けには(道頓堀名物の看板の)グリコのポーズも出てくるので注目してください」とプッシュ。渋谷凪咲は「でも、道頓堀を泣かせたくないです」と迷言、ほかのメンバーから「いやいや、『泣かせてくれ』だから、道頓堀を泣かせるわけじゃないよ」とツッコまれ、「とりあえずまとめると、(NMB48として)大きくなっていこうと思いました!」と切り返した。

大阪のアイドルらしいボケとツッコミのにぎやかな舞台挨拶の締めは、山本彩が「この映画では私たちがもがいていて、でも希望が詰まっています。今までNMB48を知らない人の心にも響くはず」とPRし、本作を観たら分かるサプライズに関しては「『○○が…』とか言っちゃダメですよ」ときっちりクギをさした。

『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48』は2016年1月29日より全国公開
◇公式HPはこちら


取材/文・写真 田辺ユウキ(映画評論家)

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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。