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日常に潜む狂気に迫る、古谷実の原作漫画の映画化『ヒメアノ~ル』(2016年5月28日公開)。その完成披露試写会が大阪・TOHOシネマズ梅田で行われ、森田剛、濱田岳、吉田恵輔監督が舞台挨拶を行った。

本作は、ひとりの若い女性をストーキングする連続殺人鬼・森田正一(森田)、彼の素性を気にしつつ平凡な日々を送るパートタイマー・岡田(濱田)たちの様子を描いていく物語。

吉田監督から「かわいくて、いい子。その八重歯をたまに見たくなる」とラブコールを受けた、映画初主演の森田は「声のイメージは台本を読んで湧きました。キャラクターが濃い方がたくさん出ているので、(共演者とは)現場で会ったときの雰囲気で演じていきました」と今回の役について口にする。

また濱田も、森田の印象について「がっつり(現場で)ご一緒したのはクライマックスくらい。でもその場面まで、森田(正一)という人は、(劇中で)すごいことをやっているんです。(それを演じた)森田さんに、『好きな女性のタイプは?』とか、聞けるような空気ではなかった」と、狂気的な役にどっぷり入り込んでいた森田について振り返った。

一方の森田も「濱田君のことを『いま、何をしてるんだろう』『何を飲んでいるんだろう』と横目で見ていた。濱田君は優しいけど、男っぽい雰囲気もあって、不思議な存在。会ったことがない(タイプの人間)」とその存在を気にしていた様子。濱田はその言葉を受けて、「実は僕も意識していました。意外とよく笑うし、優しいお兄ちゃんだなと思って、仲良くなった」と微笑んだ。

何気ないドラマと、殺伐としたサイコサスペンスが並行して語られる『ヒメアノ~ル』。森田は最後に「お腹いっぱいになっていただける作品。我慢して最後まで観ていただけたら!」と粘り強く鑑賞して欲しいと語った。

映画『ヒメアノ~ル』は2016年5月28日より全国公開
◇公式HPはこちら


取材/文・写真 田辺ユウキ(映画評論家)

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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。