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第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞した同名小説を、中山優馬、島崎遥香で映画化した『ホーンテッド・キャンパス』(公開中)。怖がりなのに幽霊が視(み)えてしまう大学生が、想いを寄せる女の子を追ってオカルト研究会に入部し、様々な怪奇現象の解決に嫌々乗りだす学園ホラーだ。

本作で、映画初挑戦となったのは竹本聡志監督。以前より「ホラー映画が大好き」でかなりの数を鑑賞してきたという竹本監督。「年間に観る映画の7割はホラーです。今のホラーは中田秀夫監督の『リング』、清水崇監督の『呪怨』の影響を受けていますし、僕自身も貞子や伽?子をこえるキャラクターはいないと思います。島崎さんが主演した、中田監督の『劇場霊』はライティングで怖さを演出するなど、本当に驚きがたくさんありました。ただ僕は、ホラーは好きなのですが、一人で鑑賞することができないんです。誰かと一緒に観ないと、怖くて…(苦笑)」

この映画の見どころは、青春ラブストーリー的なさわやかな要素も含まれているところ。序盤は、ラブコメディーかと思えるくらい、軽やかだ。ヒロインの務めた島崎は、そんな本作の華やかさの部分を担っているが、しかし物語が進むにつれて、不気味な影に脅かされていく。

「島崎さんは、AKB48の中でも決して前に出て、喋るタイプではない。だけど、ホン読みの段階で、きっちり役に入り込んでやっていたんです。普通はみんな、探りさぐりで活字を追う段階。でも、すべて頭に入っていた。クライマックスシーンで、彼女が大きな危機にさらされるのですが、そのときの顔は、いつものぱるるではない。目、表情がガラッと変わります」

そんな島崎を撮る上で心がけたのは、「絶対的に可愛く見せる」ということ。「『劇場霊』は究極のホラー映画として、泣き叫び、追いつめられていく島崎さんが映しだされていたと思うんです。僕は逆に、男性に守られるような、素直で可愛い子のイメージを常に意識していました」

「映像の仕事に携わる上で、映画は最上級」と語る、竹本監督。念願の映画監督デビューを果たし、「これからも、機会があればぜひ撮りたい。映画には憧れがあります。めちゃくちゃ怖いホラーを作りたいですね」と意気込んだ。

映画『ホーンテッド・キャンパス』は全国公開中
◇公式HPはこちら

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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。