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 神と人間が共存する古代エジプトを舞台にした映画『キング・オブ・エジプト』(公開中)。恋人を死の淵から救い出そうとする盗賊の青年・ベック、王位を奪われた天空の神・ホルスが、それぞれの運命を賭けて、砂漠の神・セトと対決する冒険スペクタクルだ。

 日本語吹替版では、ベック役をKiss-My-Ft2の玉森裕太、ベックの恋人・ザヤ役を『俺物語』の永野芽郁が担当。そんな本作について、今回インタビューに応じてくれたのは、吉本新喜劇の名物女優・未知やすえ。序盤、失墜する前のホルスが入浴を満喫している場面に登場。そこで、口うるさい召使いを演じている。

「娘が高校3年生なのですが、いつもずっとケータイばかり触っているので、私が『いつまでやってんの』と注意するんです。そうしたら向こうは画面を見せてきて、『辞書を開いているんですけど』と言ってきて。思わず、『腹立つ!』となっちゃいます。娘は受験勉強に忙しく、ちゃんと話をする時間もとれなくなってきました。だからこそ、母親としてついつい口うるさくなってしまいます」

 思春期まっただ中の娘さんとは、そうやってすれ違うこともしばしば。しかし、今回の映画の仕事をきっかけに会話が増えたという。
「娘が、玉森さんの大ファンなんです。今までタイプの男性とかいなくて、玉森さんは、初めて好きになったアイドル。娘に、『一緒にお仕事をすることになったよ』と話したら、『お母さん、偉い!』とすごく喜んでくれて。『お母さん、絶対に玉森君の足を引っぱらんといてな!』と注意されました(笑)」

 映画の中にはさまざまな神が登場し、激闘をみせる。ちなみに吉本新喜劇もこれまで、神様と言うべきレジェンドの芸人を多数輩出。お笑いという舞台で熾烈な闘いを繰り広げてきた。中でも未知は、2015年8月に亡くなった花紀京さんを「私にとって神様のような存在」に挙げる。

「初めて、花紀京師匠と岡八朗師匠と共演させていただいたとき、舞台上で緊張のあまり台詞が全部とんでしまったんです。出番前から『失敗したらどうしよう、怒られる。怖い』と萎縮していて。舞台後、周りは『やすえはもう終わった』という空気になりました。とにかく花紀京師匠のところに謝りに行ったんです。そのとき、師匠がバッと手を挙げたので『どつかれる』と思ったら、『お前、次はちゃんと喋れよ』と頭をポンポンとしてくださって。そこで2日目から緊張が解けました。花紀京師匠がいたから、私は吉本新喜劇に残ることができました。私にとって神様のような存在です」

 ちなみに、現在の吉本新喜劇のメンバーについては、
「高齢化が進んでいるので、本当に神様になりそうな人はいっぱいいますね(笑)。皆さん、まだまだ自分は若いと思っているけど。こんなことを言ったら、怒られますね」と笑わせ、さらに「主人公のベックみたいな男の子、新喜劇にも入ってきて欲しい。私、ずっと言っているんです。かわいい女芸人は増えているのに。(吉本新喜劇に)ベックみたいな人はいません。30年前の内場君くらいかな」
と新喜劇の座長を務める夫・内場勝則さんを挙げながらも、“イケメン不足”を嘆いた。

映画『キング・オブ・エジプト』は全国公開中
◇公式HPこちら

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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。