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『この好きな事を仕事にしてしまったら、楽しめなくなるかもしれない』
お菓子作りが好きな私は、中学生の頃パティシエの進路を考えていて、
こんな事が頭をよぎったのだ。

そして私は、そんなタイミングで歌手という新たな夢に出会い、
あれよあれよと事が運ばれて行った。
では今の仕事が好きな仕事じゃないかというと、そういう訳ではない。
いや、真実を言うと、“結果、一番好きで自分に合った仕事をしている”が正しいだろうか。

最初はもちろん、興味と情熱を持って見た夢だった。しかし、ジェットコースターに乗ったようなスピードでデビューして環境がめくるめく変わり、必死で仕事をして行って、気が付けば、何故自分が知らない人から指差され名前を呼ばれているのかわからない状態だった。

「なんで私この世界にいるのだろう」
「私がなぜ芸能人なんて仕事をやっているのだろう」
我に返って、やたら不思議で複雑な気分が続いた。

その時は“仕事”をしているという感覚はさほどなかっただろう。
夢という眩しさに目がくらんでいたから。
甘い汁を吸っていたからという事ではなく、
むしろ皆様よく耳にするように、煌びやかな世界の裏は苦さだらけで。

それでも『そんな事知ってる!』と鼻息荒く何もかも捨てて上京したように、若い頃の希望だらけのエネルギーは、仕事だっていう意識をかき消していたのだ。もちろん社会人ビギナーだからわかっていなかったというのもある。

では、仕事とは何か。

自分の能力や労働、時間を裂いて、お金の価値のある事をする事。
そしてそれによってその分のお金を頂く事。
つまり、働くこと“仕事”は、お金を稼ぐことだ。

何のために?
まずは、生活して行くために。
多くの人はそれが最低限の理由でしょう。

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ソニン
ソニン
1983年高知県生まれ。2000年歌手デビューし、2003年には「高校教師」(TBS)で女優の活動を開始。舞台や映画に活動の場を広げ、現在に至る。