《その物事やその人ことを考えるだけで、鼓動が勝手に早くなって、手足が震え、息も出来なくなって来る…》

緊張してしまうと、人前で何か言葉を思うように発したりする事もできず、恐れと不安とで、準備していたはずのものも忘れてしまう。 緊張というのは不安からくるものであり、時には恐れからとも言える。

その対象物や物事、人物に対しての恐れは、なかなか抜け出す事はできない。それが物であろうが人であろうが、お互いの関係性に変化が無い限り、その間に生まれる恐れというものはどうしようもないのだ。

過剰に反応してしまっている事も自覚しているのだけれど、なかなかそこから抜け出せない。ネガティブな反応が出ると、連鎖して、どんどんドツボにハマっていく感覚。不幸な状態を招く原因があるはずなのに、わからない。

渦中にいると自分では気づかないものなのです。冷静な判断がつかないというよりも当事者からすると、その状態に浸かっている最中というのは、もうそれが自分の中では常例になってしまっているので、そこを脱出するようなパワーが生まれないのです。何が正常で何が異常なのかすら見失うのだから。

客観的にみると、なぜそんな状態になるまで気づけないのか不思議でたまらないのですが、全ての鎖がネガティブで仲良く結束している状態なので、そのような反発するエネルギーが生まれるはずもない。渦中の時は気づかないのです、何が原因なのか。

そして悲惨な状況になってようやく身をもって感じ悲しむのです、「なんでこんな風になってしまうのだろう、いつまでたっても自分は本当に不器用、いつか他の人みたいにうまく乗り越えられるようになるのだろうか」。

私も、八方ふさがりもいいところで、更に予想を遥かに超えてダムから激流が自分を襲って来たとき、さすがに異常を感じてある知人のアドバイスで気づかされ救われた言葉があります。
『あなたに原因があるわけではない。』
この言葉でハッとしてホッとした自分がいました。

自分がダメなのだ、責任があるのだと思う事が癖になっていたからです。しかもそれが、どこか美徳だと思って実践してきました。もちろんそういった感覚が全くない人格もよろしくないとは思いますが、それが大得意な自分にとっては、疑いもせず常にその考えで生きてきたのです。

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ソニン
ソニン
1983年高知県生まれ。2000年歌手デビューし、2003年には「高校教師」(TBS)で女優の活動を開始。舞台や映画に活動の場を広げ、現在に至る。