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沙村広明の原作コミックを、三池崇史監督が映画化した『無限の住人』(2017年4月29日公開)。本作のプレミアイベントがローム・スクエア(京都市)で行われ、木村拓哉、杉咲花が登壇した。

本作は、謎の老婆に「永遠の命」を与えられた伝説の人斬り・万次が、親の仇討ちを誓う少女・の用心棒となり、壮絶な戦いに身を投じるアクション映画だ。

映画のタイトルにちなんで、「全国の住人に会いに行きます 無限の旅」と銘打たれた今回のPRキャンペーン。全国10都市を巡るという、木村にとって初めての大規模な宣伝行脚だ。その出発地に選ばれたのが、撮影地・京都。2000人の観客に迎えられた木村は、「こういう場に立たせていただくのは久々なので、緊張しています」と挨拶。

京都での撮影エピソードを尋ねられ、木村が「極寒の中で撮影をしていました。順光といって、正面から太陽が当たっているときは、白い息はカメラに映らないんです。でも、横や後ろなどの斜光になると、どうしても白い息が映ってしまう。だから、出演者全員に氷入りの紙コップが配られて、それを噛み砕いて(口のなかを冷たくして)撮影をやっていました」と話すと、観客から「ええ…」と寒さで震え上がるような反応があった。

木村が演じた万次は、言葉遣いは乱暴で態度も悪いが、しかし杉咲扮する凛のことを、身体を張って守ってやる。杉咲は司会者から「万次と木村さんの似ているところはどこですか」と聞かれ、「寒い中で撮影をしていても、相手のことをまず気遣ってくださるんです。『コートを着なよ』と(自分のことを)想ってくれました。そういうところが万次さんと似ています」と答えると、木村は顔を下に向けて照れた様子を見せながら、「女性は冷えちゃいけないですからね。でも杉咲さんはいつも寒そうにしているから、『着れば?』と僕が聞くと、最初必ず『あ、大丈夫です』と言うんですよ。『大丈夫じゃねーだろ、着ろよ!』と言ったら着るんです」と現場でのやりとりを振り返った。

さらに、杉咲から「木村さんはカイロを一つも貼らず、ずっと寒い格好でいらっしゃったんです」と振られると、木村は「だって嫌じゃないですか。ぶわーっと(アクションを)やって、ポトッと(カイロが)落ちたらさ」と理由を明かし、杉咲は「私は10枚くらい貼っていた、すみません」と頭を下げられた。

厳しい寒さの中、撮影を乗り越えた木村は「(全員の)役者さんがワンカット、ワンカット、全力で演じてくれた。極寒の撮影現場でも、『あなたは、今ここでこう斬られた、ここで絶命してください』という指示にも、『分かりました』と。僕らのアクションも見つめて、次の支度に入ってくださった。良い現場に参加できているなって」と作品にかける全員の熱気を絶賛。

最後に、木村は「こうやって普通の格好をして京都にいるのは初めて。寒くないことに違和感がある(笑)。本当なら神社やお寺を回りたいのですが。昨日、杉咲さんと収録で嵐山へ行ったのですが、(撮影中は)いつも早朝6時くらいに通っていたので、『こんなに人がいるんだ』ってびっくりした」とあらためて京都の印象を口にし、「最初から最後まで、ワンカットも見落とさずに受け取ってほしい」と自身の新たな代表作をPRした。

映画『無限の住人』は2017年4月29日より全国公開
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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。