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時効後、公の場に突然姿を現し、事件の真相を記した告白本を発表した連続殺人犯をめぐるミステリー映画『22年目の告白 私が殺人犯です』。本作の完成披露試写会が梅田ブルク7(大阪市)で実施され、主演の藤原竜也、入江悠監督が舞台挨拶を行った。

登壇してすぐ、藤原が「これほど宣伝しづらい映画はない」と本音を口にした本作品。主人公の連続殺人犯・曾根崎雅人が、なぜ世の中を混乱に招くような行動をとるのか。藤原は脚本を読んだときを振り返り、「ところがどっこい…という内容。僕にとっては、今までタッチしていないキャラクター。中盤では、彼が抱えているものが急展開していく」と引きつけられたという。

事件が起きた22年前、曾根崎をあと一歩のところまで追いつめながらも逃げられてしまい、その悔いを残しながら生きる刑事・牧村航には、伊藤英明。藤原曰く「共演は初めてですが、ラーメンを食べていたら『お、竜也』、焼き肉を食べていたら『お、竜也』と、隣のテーブルに必ずいる人」という間柄だ。

藤原は、伊藤との芝居について「報道番組のシーンがあるのですが、そこは伊藤君が『(カットをかけず)一連でいこう』と言い出して。大変なアクションもあり、20分くらいあるシーンなので張りつめた空気になって。(撮影がスタートしてから)10分、20分が経ち、僕が伊藤君の足元に崩れ落ちるところまできたら、伊藤君が『え、何だっけ』と。まさかの、言い出しっぺがNGを出した」と裏話を明かし、入江監督も「そうそう、伊藤さんが言ったからカットをかけなかったのに。そのとき、藤原さんは地面で這いつくばっていた」と苦笑い。それでも藤原は、「いやあ、大した男ですよ」と伊藤を持ち上げた。

曾根崎という謎の男の正体が徐々に明らかになるに連れ、観る者をどんどん引き込んでいく。入江監督が「日本映画界に一石を投じたと思う」と自信を見せれば、藤原は「僕が、僕であって、僕じゃない。藤原竜也という俳優はこの映画に存在していません」と独特の言い回しで、物語を煙に巻いた。

映画『22年目の告白 私が殺人犯です』は2017年6月10日より全国公開
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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。