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僕の中でフランク・フルターは
ずっと生き続けている

『ロッキー・ホラー・ショー』に出演するだけでなく、フランク・フルターという主役を演じることができたROLLYさん。感慨深かったでしょうね?

ROLLY  もちろんです。しかも、1995年から始めた公演が翌年、また翌年もという具合に再演され、1999年の世紀末の年まで計4回まで続いたことは、これ以上にない喜びでした。
 夢がかなってしまうと、もうそこで燃えつきてしまうのではないかと思う人がいるかもしれませんが、決してそうはなりませんでした。その後も、新たな目標、新たな挑戦が現れて、僕を突き動かし続けていましたから。
 しかも、2011年12月から翌年の1月にかけて、再び『ロッキー・ホラー・ショー』が古田新太さん主演で上演されることになり、エディ役と日本語訳詞を依頼されたときは本当にうれしい出来事でした。『ロッキー・ホラー・ショー』という作品をフランク・フルターではない、違う目線から客観的に見ることができて、新鮮な体験でした。

そして2017年11月から12月にかけて、古田新太さん主演版の『ロッキー・ホラー・ショー』が始まります。ROLLYさんは音楽監督とナレーター役をつとめるわけですが、その意気込みは?

ROLLY  主役のフランク・フルターを演じた俳優がナレーター役を演じるというのは、実は僕が最初ではありません。
 1986年の日本人キャストの初演でフルターを演じた藤木孝さんがそうでしたし、オリジナルキャストのティム・カリーも2016年、米FOXで放映されたTV映画リメイク版でナレーターを演じました。そのことを知ったとき、僕の中でフランク・フルターというキャラクターがずっと生き続けていて、今につながっているような不思議な感覚を味わいました。

もちろん、それはキャスティングをしてくださった方の粋な計らいだったかもしれないし、そうではなくて単なる偶然なのかもしれません。でも、「『ロッキー・ホラー・ショー』が僕の人生を導いてくれている」と考えると、不思議と勇気が湧いてくるし、気分がアガるんです。だから、あえて今はそう思うようにして、ナレーター役、そして音楽監督の役割を果たしていきたいと思っています。

とてつもなく最高に
充実した1年を生きています

幼少時から思い続けた「いつか誰かが迎えにきてくれる」というROLLYさんの妄想は、いろんな意味で現実化していると言えそうですね?

ROLLY  人生にはバイオリズムがあるといいますね。実は10年ほど前、算命学の先生に占ってもらったことがあって、それまで自分の身に起こったいいこと、悪いことの運期がピッタリ当てはまっていて驚いたことがありました。運勢というのは自分の名前とか生年月日とかを材料にして占いますが、同じ生年月日の人でも家族構成とか、生まれた土地といった要素に影響されて、本来の運勢からズレたりするものなんだそうですが、先生によると、僕の運勢はそのような影響を受けず、占いの結果通りに運勢が進んでいるので「見やすい」と言われました。
 もしそれが本当なら、子どものころに夢想した「誰か」が僕を正しく導いてくれたのだと言えるのではないでしょうか。もちろん、これも仮定の話で、「たまたま偶然」なのかもしれないけれど、そう仮定したほうが人生はおもしろくなるはず。
 ふり返ってみると、人生で最高の瞬間は、僕にとって『ロッキー・ホラー・ショー』に出演したときに限りません。2009年にNHKの連続テレビ小説『つばさ』に出演した年には、子どものころから最高に憧れていたレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジにインタビューすることができました。大好きな映画監督のティム・バートンのプライベートパーティに呼ばれて行ったのも同じ年でした。
 もちろん、落ち込んでダメだった年もあります。だけど、いいときもあれば悪いときもあるのが人生なんだから、それも仕方がありません。

 そして2017年という年は、僕にとっては最高の年になりました。2月にはティム・バートン原作のミュージカル『ビッグ・フィッシュ』に出演することができましたし、3月には憧れのディズニーアニメの『モアナと伝説の海』に声優として出演もしました。また、音楽面ではシャンソンの祭典「パリ祭」のツアーにも出演しましたし、The MANJIとしてリリースしたアルバム『TRIPLED』の全国ツアーも行いました。そして年末には『ロッキー・ホラー・ショー』が僕を待っている。途方もなく充実した1年です。

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