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《逆境にこそ感じるこの先の潮目。 》

「ターニングポイントはなんですか?」 とよくインタビューで聞かれる。
良く挙げるのは、舞台が自分の居場所なんだと気づいたきっかけや、賞を頂いたこと、ニューヨークに長期滞在して過ごした事だったり。

それは、他人に対しての、客観的視点で判断しているターニングポイントであり、自分自身による潮目というものは、もっと別にあるのかも知れない。

では、そもそも人は、ターニングポイントというのをどういう基準で判断するのだろうか。

人生なんて毎日のように様々な出来事が起こり、それによって色々な方向に繋がって行き、自分に影響を与えていることなんて、数えられないほどある。
その中でも大きな物事は、時間が経っても覚えているもので、聞かれて答えるならばそういったものが真っ先に浮かぶだろう。

潮目というものは、文字通り、(前後の)差があることで、『今迄の人生がまるで全くの別物のように変わった』という表現をするような“それ”なんでしょうね。

前後に変化があるってことは、突出した出来事が起きない限り、歳も随分重ねて来た人格には効くはずもない。

そんな衝撃的なことって、今迄にどれほどあったのだろうか。
そしてそれはどの類いなのだろうか。
恋愛、仕事、将来のこと、血のつながり、友情、哲学、ペット…。

思い起こせば 、私の場合、自分自身が感じる変わり目とは、逆境の最中にこそ感じるような気がする。

精神的に非常に辛くて、前なんて向いていられる状態にはないほど参っている。だが同時に、これを乗り越えた時の自分は必ず何かが変わっているはずと確信がある、そんな未来が見えるのだ。それはほぼ必ず、のちに潮目となる。

乗り越える前から気づいていることかもしれない。例え周りから見て結果として表立ってなくとも、自分の中で紛れもなく変わっている。そう、周りから見た変化なんて結局はどうでもいいのだ。自分の思いがそこに付いていなければ、本質的に自分の転機ではないのだから。

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ソニン
ソニン
1983年高知県生まれ。2000年歌手デビューし、2003年には「高校教師」(TBS)で女優の活動を開始。舞台や映画に活動の場を広げ、現在に至る。