このエントリーをはてなブックマークに追加


    《いつも元気なソニンさん、元気の源はなんですか。》

とよくインタビューで聞かれることがある。そんないつも元気なつもり
ないし、そもそも、知り合いに「げんきー?」とメールや電話や会った
ときに言われると、毎回、どこか、本当にそうなのか考えている間があ
り、仕方なく「うん、元気ー」と答えると、どこか空返事をしているよ
うに感じているのだ。

だけど、「元気?」という挨拶は、本当に挨拶にしかすぎないことが、
ほとんどなわけで、正直なところ、私もよく使う。でもどちらかという
と、「こんにちは」の方が挨拶として使う優先順位は、上だ。使い分け
てはいるつもりである。いや、使いわけたいのかも知れない。

心も身体も元気!と言える時って、実のところ覚えてもいないほどない
かも知れない。それほど、心も身体も常に元気でいたいと思っている証
拠かもしれないが。

【元気】という言葉で思い出深い出来事がある。

私の祖父が他界した時、葬式で、遠い親戚のお姉さんが、「元気だして
ね」と私に言ったのです。

よく、入院している人には「元気?」と聞くのはおかしい等とあるみた
いに、葬式で【元気】なんて言葉は似つかわしくないかもしれない。だ
けど、なんだか妙にしっくりきたことを覚えているのです。

その人の立場と、私の立場と、その人と私との関係での、最適な言葉だ
ったとすら思った。

実質、その言葉で私は「たしかに、ここから、元気になるしかないよな。
今足りないのは、元気なのかもな」と少し気が楽になりました。無難な
言葉のチョイスなのかもしれないけど、一番思いやった心のこもった言
葉にもなるうる【元気】。

The following two tabs change content below.
ソニン
ソニン
1983年高知県生まれ。2000年歌手デビューし、2003年には「高校教師」(TBS)で女優の活動を開始。舞台や映画に活動の場を広げ、現在に至る。