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 《もう、理想、なんて言ってる時点で、理想止まりなのである。》

理想ってほら、『こうなればいいなぁー』とか『こうならないかなぁ』
なんて思うような感覚で、決して、『こうするんだ!』という確固たる
ビジョンではないという印象があるのだが、どうだろう。

そもそも、理想って意味合いは、本来はどうなんだろうとお得意の辞書
引きをしてみた。

  【理想】●考えうるかぎり最もすばらしい状態。最も望ましい姿。
      行動の目的となって現実に意味を与える。(⇔現実)

うんうん、ね?そうなんですよ。そんな最もすばらしい状態がそもそも
そんな簡単に実現しますか?いや、しかし、興味深いのは、最後の1行
である。

【行動の目的になり、現実に意味を与える。】

つまり、理想がないと意欲がでない。現実を生きていけないということ。
反対語として現実があげられているわけだから、相反するものと言えよ
う。お互いがお互いの存在意義を与え、意味をなしている。

がしかし、同時に、理想がすべて現実になるともいえないのではないだ
ろうか。例え理想が現実になったとしても、さらにまた新たな理想がで
き、しかも、逆に今までの状態が理想になってしまったり。永遠に理想
と現実は存在し、そのギャップがあるのは当たり前なのである。

そして、もうひとつ。哲学的な意味として紹介されていたのがこちら。

      ● 物や心の最も従前で最高の形態。ふつう現実的具体的
      なものの対極ないし究極として、知性ないし感情の最高の
      形態とされる。実現可能な相対的な理想と、到達不可能な
      絶対的な理想とに区別でき、後者は超越的・規制的なもの
      であり真の理想といえる。

【実現可能】な理想って何よ。『締め切り、理想は明日だけど、最悪あ
さってまでには。』みたいな?『ダイエット、理想は−3キロだけど、
2キロは落としたい。』みたいな。

結局、妥協というか、甘えというか、猶予というか。

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ソニン
ソニン
1983年高知県生まれ。2000年歌手デビューし、2003年には「高校教師」(TBS)で女優の活動を開始。舞台や映画に活動の場を広げ、現在に至る。