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真夜中眠りの中で突如、本能的に危機を感じ飛び上がった。
レム睡眠ノンレム睡眠なんか急速度で飛び越えたような感覚だった。
状況を頭で把握するよりも身体が先に動いていて、私はとっさに眼鏡を
探したのだ。
逃げれるように。

その後、眠いのに、寝たいのだけれど、少しの恐怖と不安と心配でなか
なか眠りにつけなかった。次は大きいのが来て逃げられなくなったらど
うしよう。来たときどうしよう。

今は2012年3月。これは昨日の私の出来事でした。
1年前からずっと、今もなおこんな感情が続いている人がたくさんいる
のだろうなと思うと、その精神状態たるや、容易に想像がつかない。

自分だけを中心に振り返ってみると、もう1年も経ったのかというのが
正直な感想。このコラムを1年以上前から読んで頂いてる方はご存じか
と思いますが、私は2011年3月11日、ニューヨークに居たのです。

バックナンバーを読んで頂ければどんな状況だったか知って頂けると思
います。1年たった今もニュースを知った時の自分の目に映った光景や
身体に走った感情は鮮明に覚えています。そして、それを鮮明に思い出
そうとすると、自然と涙が浮かんできます。

あの時、ニューヨーク滞在の日本人の知り合いや、その仲間を集めて、
メッセージ集めと募金をしたのですが、たくさんの時間一緒に過ごしま
した。何か出来ないかという共通した想いを集めて力にするために。そ
してお互いの精神状態を支えるために。

1年後の今。今の私を支えてくれている半数以上は、この時に出逢った
人たちなのです。日本人仲間、そしてメッセージ書きに協力してくれた、
たまたま声をかけたニューヨーカーたちの中の数人。

奇しくも、この震災がきっかけでつながったのです。そしてそこには見
えないなんとも不思議な鎖がつながれているのです。

だけどそれは、震災という名ではありません。
深い深い、人間の真の部分に隠れている所がつながっている状態で、と
ても穏やかで暖かくて、例え言葉が100%通じなくても感じられる、愛な
のか情なのか慈しみなのか。

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ソニン
ソニン
1983年高知県生まれ。2000年歌手デビューし、2003年には「高校教師」(TBS)で女優の活動を開始。舞台や映画に活動の場を広げ、現在に至る。