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      《美しさを知れば人間も花のようになれる》

花、華。
花はきれいだ。
とても美しい。

嫌な事があっても花を見ると、それを溶かしてくれるかのように、美し
く清純に瑞々しく、存在している。
だけど、そんな輝かしいトキは一時で、部屋に飾った途端、そこの空気
の邪気を吸い取って行くかのように、くすんで萎れて行ってしまう。

こんな様子が似ているから、人は人を花に例えるのだだろうか。

しかし、華がある、ない、を人に言われるなんてたまったものじゃない
と思うのは私だけだろうか。実際のところ、自分で華がある方だとは思
わないが、人に言われる程、凹むものもない。

我々の世界は特にそうですね、華があることが職業みたいなものですか
ら。自分のアルバムのタイトルに《華》と付けられたときはどんなに複
雑な気持ちだったか(笑)。これが、まさに《華》の代名詞みたいな歌手
だったら世間も本人も納得がいくだろうけど、その当時の私はむしろ逆
のポジションを売りにしているような時期でしたからね。

それほど、気にしていないふりをしながら、《はな》を意識している私。
実のところ、今よりずっと若かった時から《はな》は気になっていたよ
うだ。確か中学生の頃、なんのテーマを用いても良いから何か作文を書
かなければならなかったとき、何を主人公にしたらいいか困りに困った
果て、《花》という作文を書いた。

中学生が書くにしては、対象物の個性が抽象的すぎて、どう語れば良い
のかとても苦労したのを覚えている。確か、提出期限の時間を過ぎても
仕上がらず居残って誰もいない教室でひとり仕上げた記憶まである。

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ソニン
ソニン
1983年高知県生まれ。2000年歌手デビューし、2003年には「高校教師」(TBS)で女優の活動を開始。舞台や映画に活動の場を広げ、現在に至る。