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茅場町の駅から地図を片手に歩いていると、 目指す小網神社の張り紙が目に飛び込んできた。

この朱色と黒の2色刷り。
まるで習字の先生からニ重丸を貰ったようなデザイン。

『江戸下町の奇祭 どぶろく祭』
とある。

自ら奇祭と称しておられるとは、なんらかの自信が伺い知れるよう。
これは参加しない訳にはいくまい。そしてなんと言っても、どぶろく!

「お・さ・け」のお祭りなのである。

さて、どぶろくと言っても、大学生の頃まではそんな言葉は知らなかった。

どぶろくは古来、日本の各家庭レベルで作られてきた米のお酒で、
白く濁って、多少固形物が入っているのが特徴。
その白濁部分を丁寧に沈殿させた透明な上澄みは、清酒になる。

しかし、どぶろくには清酒にはない独特の口当たりと甘みがあって、
これもなかなか味わい深い。

ただ、現在は酒税法によりどぶろくを醸造する事が禁止されている。
だから、若い方なら知らない人がいても当然だろう。
身近でなくなってしまったお酒なのだ。

ちなみに今は、勝手に作ると密造者として5年以下の懲役または50万円以
下の罰金が科せられてしまう。飲食物を作るだけだから、なんだか不思議な
気もする。

きっと、これが今も自由にできたなら、
クッキーを焼いたりそばを打ったりする趣味人に混ざって、
おそらく私もしたり顔でどぶろく醸造をした事だろう。

しかし実は私、以前にどぶろくを飲んだ事はある。
しかも謎めいた民話の里、岩手にて。もちろん法律は犯さず。

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諸岡 なほ子
諸岡 なほ子
福岡県大牟田市出身のタレントで、現在、一児の母。作詞家(MONA)としても活動。趣味は読書、散策、落語鑑賞、お祭見物&参加。世界遺産検定2級取得。TBS系「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンター、MBS「住人十色」訪問者など多数出演。著書に『地球のどこかの秘境から』(実業之日本社)。
オフィシャルブログ http://ameblo.jp/nahoko/