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冬至と言えば湯治、で、柚子湯です。

この柚子湯の習慣が始まったのは銭湯ができてからと言われています。
ならば、下町の人たちが裸の付き合いをする銭湯に行ってみよう!

湯船に飛び込むのに、「討ち入りじゃー!討ち入りじゃー!」とは叫びませ
んでしたが、私が訪れたのは忠臣蔵の舞台として知られる、かの吉良上野介
邸のほど近く、本所の銭湯。

厩橋から春日通りを歩いていると、右手に『荒井湯』さんへと続く花道があります。コインランドリーの箱型看板もかわいらしい。

そんな花道の奥で手招きする魅惑的な建物は、
伝統的な銭湯の姿、唐破風作り。
これを見ると、宮崎駿さんの『千と千尋の神隠し』に出てきた大きなお風呂
屋さんを思い出します。

映画の中でそこはとっても賑やかで、まるでテーマパークの様でしたが、 きっと、もともとお風呂屋さんというのはそういう場所。
湯船に体を沈めてじわじわと芯まで暖まってくると 「極楽、極楽」なんて口にしたりする、そう、極楽テーマパーク。

だからこんな立派にせり出した唐破風の屋根でお出迎えして、
私たちの気持ちを高揚させてくれるんでしょう。

のれんをくぐると、規則正しい格子模様を壁一面に作る下駄箱。
ふと見上げると、松の葉の指差す大空を大入り袋をくわえて飛んで行く鶴の姿が描かれた絵。磨りガラスには透明に抜かれた「女湯」の筆文字。

その下の引き戸を開いて中へ入るとすぐに番台さんがある。
どれもやたらと味わい深く、さして知りもしないのに、
懐かしく感じてしまうものばかり。

私は金魚の水槽と熱帯魚の水槽が置かれた、
番台の目の前のロッカーに陣取って、
すいーっと泳ぐ魚たちを見ながら服を脱ぎました。

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諸岡 なほ子
諸岡 なほ子
福岡県大牟田市出身のタレントで、現在、一児の母。作詞家(MONA)としても活動。趣味は読書、散策、落語鑑賞、お祭見物&参加。世界遺産検定2級取得。TBS系「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンター、MBS「住人十色」訪問者など多数出演。著書に『地球のどこかの秘境から』(実業之日本社)。
オフィシャルブログ http://ameblo.jp/nahoko/