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その昔、「日本橋の上で簪(かんざし)を拾うと、思いもかけぬ良い縁談が舞いこむ」なんて言われていたことがあったんだそうだ。誰かの実体験から来ているのか、ちょっとした願掛けなのか、それとも誰かが仕組んだ花の東京キャンペーンなのかは分からないけれども、なんとなく心浮き立つフレーズではある。

楽し気にお菓子を買いにいくお嬢さんが不意に落とした簪かもしれないし、艶やかな芸妓がわざと落とした罠かもしれない。ともあれ、今ではもう簪など落ちているはずもない。

ただ、こんな謂れがあるんだよと、デートの帰りにでも麒麟さんの足元で蘊蓄をたれてみると、それが良いご縁となっていく、なんてことはあり得るのかもしれません、よ?未婚男性の皆様(笑。

そんな日本橋が、現在の石造りの橋に架けかえられたのが1911年4月。つまり2011年の今年がちょうど100周年。そのため、10月30日「日本橋架橋百年祭」と題して、様々なイベントや総計2キロに渡る壮大なパレードが行われた。

三越前に到着してみると、想像を遥かに上回る人出にまずびっくり。

パレードの最初の方は既に遠く東京駅の近くまで進んでしまっていたため、私が見たのはごくごく後半の方だったが、日本橋三井タワー1階のモダンな千疋屋さんの前を、甲冑を着た勇ましい男性がパカラッパカラッと馬に乗って駆けてゆく姿は、それだけでも十分不思議な迫力があった。

これは東北の「相馬野馬追」で、この他にも今年は東北を応援する意味も込めて、多くの東北の伝統芸能もこのパレードに参加。このパレードの最後は、日本橋の地元のお神輿も参加。

日本橋の両側にある町、「室一」と書かれた室町一丁目と、「日本一」と書かれた日本橋一丁目のお神輿が、三越方面から丸善の方へと橋を渡っていき、その後ろからは神田明神の巨大な獅子頭山車が金色に輝きながら橋のたもとへ近づいてきた。

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諸岡 なほ子
諸岡 なほ子
福岡県大牟田市出身のタレントで、現在、一児の母。作詞家(MONA)としても活動。趣味は読書、散策、落語鑑賞、お祭見物&参加。世界遺産検定2級取得。TBS系「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンター、MBS「住人十色」訪問者など多数出演。著書に『地球のどこかの秘境から』(実業之日本社)。
オフィシャルブログ http://ameblo.jp/nahoko/