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ニッポン、1000円紀行
〜わたしは誰を探して、篇〜

幸福な人生には旅が必要だ。
不幸な人生にも旅が必要。
旅のルールはいたってシンプル!
片道の予算1000円、お菓子500円。
これから私は旅に出ます、予定表はありません。 誰にも止められません。

※この旅ルール(編集部より)
交通費の目安は起点から片道およそ1000円とします。お菓子代として500円を支給しているので、多くても1500円の範囲。チープでも心を満たしてくれる大冒険プランがつくれるか、乞うご期待!




空高く林立する木のせいで、真っ昼間だというのに参道は異界に迷い込んだようだ。
確かに参道のゲートをくぐってはきたけれども道を間違えたのではなかろうか。
小径はときにうねうねと曲がりながら続く。
うぐいすの声が近い。真上で「キョーキョケキョ!」と高い声が響くたびにビクっとする。二十分近く歩いた頃、視界が開け”ムラ”が現れた。ますます参道らしからぬ景色だ。
料理屋や古民家はあるが、人の気配は見事にない。
ムラを過ぎると今度はとてつもなく急勾配の道を前のめりながらのぼっていく。
もうダメだ、なんでこんなへんてこな山に来てしまったのか。吹き出る汗を拭いながらそんなことを思った瞬間、探し求めていた「土産物屋」が目に飛び込んだ。
<文・さくらいよしえ>
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さくらい よしえ
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