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2012年09月11日 配信

『DON’T STOP!』(9月15日公開)は、交通事故に遭い車椅子での生活を強いられている男性が、夢であったアメリカ大陸横断の旅へ出る。この旅を追ったドキュメンタリー作品。監督は小橋賢児さん。小橋さんは8歳で子役デビューして以降、芸能活動をしていたが2007年に活動を休止。アメリカ留学しその後も海外を旅しながら映像制作などをしていた。本作がはじめての映画監督作品となる。


「8歳から芸能界、10-20代とずっと忙しい日が続きました。30代を見据えたとき本当の幸せって何だろうって思うと怖くなったんです。自分の可能性を試したり、英語も勉強したくて、芸能活動を休業して旅に出ました。日本へ帰ってきてからは、世界を旅した経験を映像で伝えたいと思って作品を作ったこときっかけに映像制作をすることになりました。ファッションブランドや、イベントの映像制作などしていました。あるパーティの席上で高橋歩と話しをしていた時、『今度、車椅子の不良オヤジと旅に出るんだ』っていう話を聞いて、その場で『映画を撮らしてください』って言ったのがこの映画の始まりです。」

◆_主人公の通称CAPと呼ばれる男性は、ロック好きで、バンド活動をしていたが、26歳の時に交通事故に遭う。以後20年ほぼ自宅に閉じこもりの生活となっていた。母親の助けもあり、自著20冊、累計180万部を超えるという自称“自由人”の高橋歩氏と出会う。そこで意気投合し、CAPのかねての夢だったアメリカ横断の旅へでることになった。

「まずは彼との距離をどうやって縮ませるのか。そこで旅行の前、北海道のCAPさんの家で約1ヶ月一緒に暮らすことにしました。CAPさんを見ていると、車椅子で生活することになった言い訳の理由を常に考えているようでした。自分に甘えているんだなって感じました。それは若かりし頃の、俳優活動が忙しいことを理由にして悩んでいた自分の姿と重なったんです。」

◆_旅はCAPの母親や子ども、関係者など11名で出発。2台のキャンピングカーに分かれて10日間、アメリカ大陸4200キロを走破した。

「アメリカ大陸を10日間で横断しようとすると、昼間はひたすら走り続けないといけないんです。そうして夜、真っ暗なところでキャンプをしていると、みんな感情がむき出しになる。母親、娘、カメラマン、いろんな自分がいるんだと思いながら撮り続けました。当初は絶対映画にはできないと思っていた。でも旅もゴールした。あきらめなければできるっていう思いで、最後は完成しました。この映画で冒険して欲しいと思います。」

映画『DON’T STOP!』は、9月15日(土)よりテアトル梅田ほか全国公開。
◇公式HPこちら


取材/写真・文 羽渕比呂司


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羽渕 比呂司
羽渕 比呂司
 大阪ガス行動観察研究所社員