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2012年07月06日 配信

沢尻エリカ主演『ヘルタースケルター』(7月14日公開)監督の蜷川実花さん、出演した綾野剛さんが大阪市内で会見した。

整形により完璧な容姿とスタイル手に入れたりりこは芸能界の頂点に君臨していたが、次第に、整形の後遺症、結婚を狙っていた御曹司が別の女性とスクープされるなど、頂点から転落する恐怖に追い詰められるようになっていった。しかしりりこは屈することなく、最後まで思いのままに駆け抜けようするのたが─。『ヘルタースケルター』は岡崎京子の同名コミックが原作。岡崎は、1996年の交通事故により活動休止を余儀なくされている。岡崎作品の映画化は本作がはじめてとなる。


蜷川「原作を読んで映画を作りたいと思ったときは、既に別で映画の製作が決まっていて、私は手も足もでない状態でした。でも“原作権が空いた”って連絡があったんです。その時は、小躍りして喜びました。想い続ければ恋のように実ることがあるんだって。映画は一本撮るのが大変です。自分の思考全部が出るから恥ずかしい。でもそこが面白くて燃えるところですね。」

主演、沢尻エリカで話題をさらっている。
蜷川「りりこ役は圧倒的に容姿が美しいことが条件でした。あとは、魂をかけて一緒にやってくれる人。露出もあります、濡れ場のシーンは欠かせません。何度考えても沢尻エリカしか思いつかない。彼女にしかたどり着けませんでした。会うと、なんてまっすぐな人なんだろう、不器用な人っていうのが印象ですね。でも、撮影に入ると、かろやかにまるでアスリートのように、りりこになりきっていました。この映画は、エリカとじゃなきゃできなかったことだし、彼女と一緒に仕事ができて良かったと思っています。」

綾野「沢尻さんは、妥協せずに役に向き合っている。役者として正しい姿勢だと思います。そんな沢尻さんの姿を見ていると僕も役に入っていけました。自身の役柄では、“落ちていく”というのを徹底しようと思いました。美しく残酷に落ちてゆく、逆にそれが希望に繋がればいいと思いました。」

蜷川「エリカとは、重い芝居になっていくところでは、前日に電話でお互いに脚本を開いてやり取りして、二人でこう行こうと決めて撮影に臨むというやり方をしていました。このやり方が合っていたんです。がっちりタッグを組んで共に歩んだ気がします。エリカは、初号を観たときに、目に涙を浮かべながら、一緒に出来て良かった。作品に関われて良かったって何度も言ってくれました。これで胸を張ってみんなの前に立てるって言っていたので安心していたんですけど…。その夜一緒にご飯を食べて、あの日は素敵な夜でしたね。彼女にしかできない作品が見つかれば、もう一度一緒にやりたいと思います。次はコメディとか軽くて楽しい作品も面白いと思います。」

映画『ヘルタースケルター』は、7月14日(土)より全国公開される。
◇公式HPはこちら


取材/写真・文 羽渕比呂司

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羽渕 比呂司
羽渕 比呂司
 大阪ガス行動観察研究所社員