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2013年05月08日配信

東直己原作の“ススキノ探偵シリーズを映画化第2弾『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』(2013年5月11日公開)。今回も、人気俳優・大泉洋が、札幌の大歓楽街・ススキノを拠点とする探偵“俺”に扮して大活躍をみせる。そして、ヒロインの美人バイオリニスト役を務めるのはドラマ『カーネーション』の尾野真千子。旧知の仲であるふたりが、「大ヒット間違いなし!」と大きな期待がかかる本作について語ってくれた。

この第2弾は、まずドラマ面がすばらしい。誰からも愛されるオカマのホステスが怪死を遂げ、探偵“俺”が弔い合戦に乗りだす。しかし、ホステスと密接な関わりがあった議員の存在が浮上し、政界を巻きこんだトラブルに発展。さらに、バイオリニストとホステスの関係性も絡み、さまざまな感情が入りまじる。奥行があり、しかしシリアスになりすぎず、ユーモアをきっちり織りこむ。 “俺”を演じた大泉洋がみせる緩急が、エンタテインメント作品としての幅を広げている。

大泉「やはり探偵さんの人間性が魅力的だから、そう映るんだと思います。彼はダサかっこいい。事件を解決しているようで実はしていない(笑)。カッコよくエンディングを迎えるわけでもないし、オカマにしかモテない。でも、ちょっとだけカッコいい顔もみせるから、そこがキワだつんです。特に、仲間が殺されて、探偵さんのいろんな想いが明らかになっていくハードボイルドなドラマは見どころです」

『探偵はBARにいる』シリーズは、アクションシーンも秀逸だ。大勢の相手に囲まれて、窮地に立たされながらも大逆転劇をみせる。分かっていても、手に汗握る。だがやはり、演じる側の疲労度はハンパないようだ!

大泉「今回は路面電車内でのアクションが印象的でした。車内は狭くてギュウギュウづめ。そこに、大人数の敵が探偵めがけて一斉に襲いかかってくる。あまりの圧力で、窓ガラスが割れるハプニングもあったほど。あと、僕はいつも羽交い絞めに遭うのですが、それが肉体的に本当に大変なんです。常に『終わらない撮影はない』と思いながら(アクションシーンを)やっています」


尾野真千子は、『探偵はBARにいる』シリーズ初参戦。前作で、ある種の世界観とバランスができあがったなかで、どのように立ちまわれるのか。多くの映画、テレビドラマで活躍する彼女も、「はじめは不安でした」と素直な気持ちを語ってくれた。

尾野「ひとつのチームとして、すでに成り立っている作品ですから、そこにポンッと入るのはやはり緊張感がありました。だけど大泉さんとは十年来の知り合いとあって、優しく迎え入れてくださいました。『よく来たな』という感じで。そして、いろんなシーンでアドバイスをしてくださいました」

メインキャストとして本格共演は、これが初。尾野真千子は、大泉洋の撮影に対する取り組み方、姿勢をはじめて目の当たりにした。

尾野「意外にマジメなんだな、という印象でした! 何か考え事をすると黙りこんで、それから何時間後かに『そういえば、あの場面なんだけど』とか言いだして、『えっ!?』となることもありましたが(笑)。あと、大泉さんはベットシーンにも今回挑戦されていますが、その場面の撮影後、赤いガウンを羽織って、『どや〜っ』という感じで出てきた姿は忘れられません(笑)」

日本映画で久しぶりに長寿シリーズ化の予感漂う『探偵はBARにいる』。大泉洋も「そうなって欲しい!」と気合十分だ。

大泉「そして、いろんなヒロインの方々をお迎えしていきたい。吉永小百合さんのような大女優の方、『男はつらいよ』のように何度も登場する方。観る人も、『次は誰が相手役かな』と楽しみに続編を待っていて欲しいです」


映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』は2013年5月11日より公開
◇公式HPはこちら



取材/写真・文 田辺ユウキ(映画評論家)


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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。