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7月29日、京都府の東山高等学校で映画『色即ぜねれいしょん』の製作発表が行われた。

 『色即ぜねれいしょん』はみうらじゅん原作の同名小説の映画化。
 舞台は1970年代の京都、仏教系男子校に通い悶々とした生活を送る《僕》。あるとき友達から「フリーセックスの島、行かへん?」と誘われる。そのひと言から《僕》の夏休みは突如として輝き始める。「ヤンキーが幅を利かせるなか、いかにして生き延びてゆくのか、そんなことばかり考えていた目立たない子。そんな不遇な高校時代の体験を描いた」と語るようにみうら氏の自伝的小説だ。今回の会見の場所で、映画の舞台となる東山高校は自身の出身高校、「卒業してから34年ぶり、学校から呼ばれることはなかった。今回、自分で来たちゃいました」と感想を述べた。


―僕そこまで「あほ」じゃないです!

 高校時代のみうらじゅんこと、主役の乾純に抜擢されたのが渡辺大知くん、現役の高校生ながらバンド黒猫チェルシーのボーカルで活躍しているが、映画初出演となる「主役に決まったことは本当に信じられず、今、ここにいることも『どっきり』だと思ってます」と初々しい。物語の高校生をどう思うかと聞かれると「僕はそこまであほじゃないです!」と隣にいるみうら氏にケンカを売る場面も。


―堀ちえみ、23年ぶりの映画出演

 「初出演の渡辺くんがいるので、言えなかったけど、とても緊張しました」と語るのは、23年ぶりの映画出演となる堀ちえみさん。「自分の息子も17歳、一番楽しい時期なんだろうなと思います、あたたかい目で見守っていたい」と高校生の母親役には私生活と絡めて演じるなど自信を見せた。


―エレキの演奏を途中で切られた思い出の場所

 体育館の壇上、法然上人の仏像をバックに出演者が勢ぞろいした。「高校2年の時、エレキの演奏で初舞台に立った場所です。でも近所からうるさいと苦情がきたらしく、演奏の途中で先生にコードをひっこ抜かれ止めさされました」と、この舞台はみうらじゅん氏にとっては思い出深い場所だ。田口監督によると「体育館やこの法然上人は、もちろん映画にも登場します」とのこと。


―監督は田口トモロヲ

 監督デビュー作となった『アイデン&ティティ』(原作はみうらじゅん)から5年、再びみうらじゅん原作の映画を撮ることになった。京都の印象について「奥深さを追求するかっこよさを感じる」と語り「可能なかぎり(原作に)リアルに再現したい」「バラバラ(個性豊か)な出演者が揃ったので楽しみ」と今回の映画にかける意気込みを語った。


―「あんた緊張してるでしょ!!」
堀ちえみおかん的突っ込み!

 渡辺くんの印象について堀さんは、「さんまを骨にするまでキレイに食べるような、いまどきめずらしい古風な子だなぁ」と語り、70年代に高校時代を過ごす役柄に丁度いいと褒める。この会見にとても緊張した様子の渡辺くんに「あんた緊張してるでしょ!!」と突っ込みを入れるなどすでに親子の息はぴったりだ。撮影は22日から開始されており、今年末に完成、2009年夏、全国ロードショーの予定。

 出席:田口トモロヲ(監督)、みうらじゅん(原作者)、渡辺大知(黒猫チェルシー)、堀ちえみ、リリー・フランキー、臼田あさ美、岸田繁(くるり)、峯田和伸(銀杏BOYZ)


(写真/文 羽渕比呂司)



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