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「石内尋常高等小学校 花は散れども」の新藤兼人監督(96)と大竹しのぶが会見

 広島で小学校時代を過ごした良人(豊川悦司)は、夢を追い東京で脚本家として生きる。一方、同級生のみどり(大竹しのぶ)は地元の料亭の家に嫁ぐが、その後夫に先立たれ未亡人として過ごしていた、ある時、行われた同窓会で久し振りに会うことになる──映画詳細はこちら


―撮影現場は私の仕事場だ

 新藤監督は今年96歳、日本で現役の最高齢の監督だ。車椅子に乗っての仕事となり、撮影現場では、俳優にすぐ近づいて演出できないなど不便を感じるところもあったそうだが、「みなさんにもそれぞれ職場があるように、撮影現場は私の仕事場、行くと元気になる」と語る。


―美人なんだけど・・・女優・大竹しのぶ

 藤川みどり(大竹しのぶ)は、夢を追いつづけ脚本家として生きる山崎良人(豊川悦司)と恋に落ちる。しかし、藤川みどりは、未亡人として生き続ける道を選ぶ。大竹さんは、そんな強い女性を演じている。

  新藤監督が、大竹しのぶさんを起用したのは3度目。新藤監督は、「俳優は、技術はもちろん必要だが、心がもっと大切だ」という。「大竹さんは、なんでも本気でぶつかって行く」「難しい問題を提出すると、直ちにやってくれる」「尊敬している」と言う。

 大竹さんの女優としてどんな印象かを問われると、「大竹さんは、美人なんだけど・・・、大衆の中に生きている美人だ」として、「次回の作品があれば、またお願いしたいと思う」と語った。


―大したことなかった…そう思えることも大事

 この映画は、監督自身の体験が元になっており、小学校時代の恩師をモデルにしている。「『嘘をいっちゃいけん』が口癖だった、社会に出てみるとそれがよく分かり、これまでの人生の支えになった」と語る。

 新藤監督は、「人それぞれは平凡な人生。しかし、一人一人は懸命に生きて、足跡を残して死ぬ。それを描きたかった」という。また、「希望を持って生きているけれど、大したことはなかった、そう思えることも大事だ」と、96歳の新藤監督から発せられる言葉には重みがあり納得させられる。


―独立プロはドロボー以外何でもやる

 新藤監督は、映画を商売にする人が考えたんだけどと言いながら、「前売り券は950円!当日料金の半額ですよ!すごいね〜」と力強くアピール。
 「お金を集めるためだったら、独立プロはドロボー以外、なんでもやんなきゃいけないんだ、この映画失敗したら、解体ですよ(笑)」と語り、「ぜひとも多くの人に見てもらいたい」と語った。

 映画「石内尋常高等小学校 花は散れども」は東京地区では公開中、大阪地区では10月11日(土)より公開。その他、全国順次ロードーショー公開される。

[9月4日取材:大阪市内]

(写真/文 羽渕比呂司)

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