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映画「トウキョウソナタ」黒沢清監督、主演の香川照之さん、小泉今日子さん、が大阪市内で会見を行った。

 「トウキョウソナタ」は、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞した話題の作品。リストラされたことを家族に言えない父。ドーナッツを作っても食べてもらえない母。いつも食卓にいない兄・・・トーキョーに暮らす家族四人の、不協和音が奏でる物語──映画詳細はこちら


―カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞作品

 「上映後の観客の反応をみて、100%満足でした」と語る黒沢清監督。映画トウキョウソナタは、カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員特別賞を受賞という快挙を遂げた。日本でもすぐにニュース速報されて一躍話題になった。


―普通の主婦を演じた憶えはない

 黒沢監督はこれまでホラー系の作品が多く、家族や親子に焦点を当てた映画は今回が初めて、「家族を、外の関係と内の関係が激突する空間だと思うと、深いものが得られるのではないか」と考えたそうだ。
 「単なる家族や親子の関係の話ではなく、もっと大きなものを感じた」と香川さんは語る。また兄弟2人の母親役の小泉さんは、「(この映画で)普通の主婦を演じた覚えはない」と、これまでの家族を描いた映画とは一線を画すものだと語る。


―神ですよ!神!

 香川さんと小泉さんは夫婦を演じた。香川さん世代にとって、小泉さんと言えばアイドルだったんじゃないですか?との質問には、「そりゃ、もうど真ん中、神ですよ!神!」と一言。また、「演技では、小泉今日子が一切出てない、役に入り込んでいて、信じられない、すごい女優さんだと思った」という。
 今回は映画のキャンペーンで訪れた大阪。香川さんは、「大阪といえば、藤山直美さん、いつもお世話になっています」一方、小泉さんは、「仕事ではちょくちょく来てます。はがくれのうどんが好きでよく行きます」と答えた。


―カンヌでスピーチの香川照之、父親ブリを発揮

 カンヌ映画際では、黒沢監督はじめ出演者一同が出席し、レッドカーペットを歩いた。映画祭の会場では香川照之さんが、現地の言葉でスピーチ。その様子を小泉さんは、「レッドカーペット歩いてキャアキャアはしゃいでいた私たちとはえらい違い」「(子ども役の役者らと)その背中がすごくたのもしくて、誇らしくて、お父さんカッコいいね、って言いあってました」と映画を離れても、頼もしい父親ブリを発揮していたという。

 小泉さんと共演したことについて香川さんは、「(小泉さんのことを)こんな感じの人なんだ、結構わかった」と自信たっぷりに語る。
 しかし、小泉さんがすかさず「えぇ、そーですか??」突っ込む場面も。
 「撮影を離れても、役の関係が続くっていうのはいい映画なんですよね(笑)」とその場を納めようと照れながら発言する香川さんがとても印象的だった。

 映画「トウキョウソナタ」は9月27(土)より公開される。

[8月22日取材:大阪市内]

(写真/文 羽渕比呂司)

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