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楳図かずお原作の映画「赤んぼ少女」が公開された。往年の名作ホラーを浅野温子、野口五郎ら豪華な出演陣で話題になっている。宅ふぁいる便では、吉村高也役で出演した斎藤工(26)さんにインタビューを行った。

 「赤んぼ少女」は、醜い姿に育ってしまった《タマミ》が恐怖の塊となって、美少女に襲いかかるホラー。楳図マンガの大ファンだったという浅野温子が《タマミ》を想い続ける母親・夕子役に挑戦、魅惑的なその演技が一躍話題に!!──映画詳細はこちら


―衝撃のシーンの連続!!

 物語では次第に凶暴になってゆく《タマミ》が人に次々と襲いかかる。生々しいシーンの連続、斎藤さん扮する吉村高也も例外ではなく《タマミ》に襲われ腕をバッサリ切り落とされるシーンもある、「もしこのシーンがなかったら、少女を守る正義感の強い役なので、ただカッコいいだけで終わっていただけだと思う」という。片腕での出演にあたり、バランスを崩した時の歩き方など演技は研究したそうだ。


―恐怖の《タマミ》はスタッフのこだわりのたまもの

 《タマミ》との格闘など、アクションショーンが随所にある。スタッフ同士でビデオで映画場面を再現する「ビデオコンテ」など事前に作り、密に検討を重ねたものだったという。監督の現場でのブレはなく撮影は順調に進められた。斎藤さんは、「とてもわかりやすく演技できた、スタッフには感謝してます」と語る。「CGとの合成もあり、腕に抱えた《タマミ》を想像しながらの演技は難しかった」という。


―実は《タマミ》より怖いと評判の夕子(浅野温子)

 《タマミ》を想い続ける母・夕子役に浅野温子さんが演じた。浅野さんは原作「赤んぼ少女」の大ファンであったことから、映画出演には快諾して参加したという。
 浅野温子さんは、浮世場離れした母親感を見事に演じて評判になっているが、現場ではどうだったのかと尋ねると、 「実は、タマミより怖い!という評判なんですが(笑)」「現場ではムードメーカーでした。すごく楽しんで、ノッて撮影に望んでいた」という。
 また、《タマミ》に徹底的に狙われる美少女・葉子役で主演した水沢奈子(14)さんは、いじめられる姿がいろっぽくみえるとして抜擢されたというが、「現場の男性を手玉にとってました(笑)」と、実際にも魅力的な様子。映画の舞台挨拶で、久し振りに会った印象では、「1年経って、女性になっていました。ここまで変わるのかって驚いた」ほどだったという。


―関西の味付けは僕にあってます!

 仕事でたびたび訪れることがあるという大阪。舞台公演などで何度か、大阪で年越しをしたことがあるという。「料理の関西風の味付けは僕には会っているんですよね」という。大阪の印象については「お客さんは元気ですよね。パワーをもらえるので好きです」といい「一度ゆっくり遊びに来たい」とも語った。


―《タマミ》の目線で観てほしい

 斎藤工さんが演じた吉村高也は、行方不明になった兄を探しに屋敷に向かうが、そこで《タマミ》に襲われるヒロイン・葉子と出会い、助けるという役どころ、「最初、吉村高也はヒロインの味方だけど、最後は《タマミ》の目線になっている、そこで終われたので良かった」という。それは「《タマミ》はなにも望んでないのに、世の中の偏見が《タマミ》という存在を作り出したと」からだと語る。
 また「《タマミ》の目線でみると、せつない部分が見えてくる」「単にホラーというくくりの映画ではなく、観た人に残るものがある。会社や学校のイジメなどにも共通したものがあり、多くの人に共感してもらえるのではないか」と語った。

映画「赤んぼ少女」はシネリーブル梅田ではレイトショー公開中、9月6日(土)よりシネリーブル神戸で公開の他、全国順次公開

[8月23日取材:大阪市内]

(写真/文 羽渕比呂司)



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