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「はりまや橋」意外と楽しいところ(笑)高岡早紀さんインタビュー

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 高知県を舞台に、偏見や差別、国と国という様々な障害を乗り越えながら、人と人のつながりをあたたかく描いた日米韓合作の映画「The Harimaya Bridge はりまや橋」が公開中だ。宅ふぁいる便では、出演した高岡早紀さんに話を聞いた・・・映画詳細はこちら>>


─「橋」を越えるストーリー

[写真クリックで拡大] 1989年「CFガール」で映画デビュー、近作では「次郎長三国志」「カフーを待ちわびて」などに出演。

 高知県に英語教師として働いていたミッキーは事故で亡くなってしまう。悲しみに暮れるミッキーの父ダニエル(ベン・ギロリ)は、太平洋戦争で自らの父を失った過去をもち、日本に偏見を持っていた。息子が描き溜めていた絵を取り戻すため単身来日することになる。
 そこで出会った、昔ミッキーの世話をしていた原結子(清水美沙)や、中山サイタ(misono)。ダニエルは周囲のあたたかな人々に触れるつれ、心を開くようになる。

 高岡早紀さんが演じた紀子は、ミッキーの恋人で、ミッキーの子を産み、育てていた。国境を越え、世代を超えた偏見。外国人の子供を身ごもり、差別のなか生きていかなければならなかった。

「田舎の街に外国人がいると、違和感を感じるのかもしれませんね…。外国人の子を身ごもった紀子は、東京だったら状況が違ったのかもしれないですね。こういう問題は、これから先も解決が難しい。でも、この映画から、ちょっとでもあたたかい気持ちをもってもらえたらうれしいと思います」


─出来上がり、想像できず戸惑いも

[写真クリックで拡大] 石橋貴明さんの娘、穂のかさんも[写真左]映画初出演して話題に (C)2009「The Harimaya Bridge はりまや橋」LLP

 本作は日米韓合作の映画。監督は長編初1回目となるアロン・ウルフォーク。主演は「ビバリーヒルズ青春白書」「ホワイト・ハウス」などのベン・ギロリが努めた。

「最初、脚本を読んでも、撮影に入ってからも、出来上がりが想像できませんでした。カメラワークもカット割りも珍しくて・・・ただ想像できない部分が多ければどんなものになるのか、楽しみだから(笑)」

 高岡さんは日本のやり方と違う部分も多く、どうなるのか戸惑いながらも、それも楽しんでいた様子。また、撮影は、なごやかな雰囲気で進められたという。

「監督や、ベンさんは英語。まるで物語のように、日本人のスタッフ・キャストとわかり合っているようで、つたわらない部分もあったが、笑いの絶えない楽しい現場でした」


─どんなことをしてでも子どもを育てる

 高岡さんが演じた紀子は、事故で亡くなってしまったミッキーの子どもを、みんなから隠れるようにして、ひっそりと大切に育てていた。

「私にも子どもがいるので、たとえ一人でも、どんなことをしてでも育てて行きたいという気持ちは共感ができましたね」

 役どころで難しかったのは、複雑に置かれた紀子の身の上だけではなく、英語で演じる事だった。

「普段、日本語で演技していても苦労するのに(笑)今回は英語。日本語と英語で微妙な表現方法の違いが難しかったです。まるっきり英語からの考え方で表現してしまうと、日本人の立場として、表現しないといけないところが違ってきてしまうし・・・」

と苦労を語る。物語ではミッキーとの恋人時代、そして日本人嫌いのミッキーの父ダニエルと和解し、次第に心を通わせる場面など多くを英語で演じている。


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・はりまや橋と言えば?
・本当の親子のような演技も見所

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羽渕 比呂司
羽渕 比呂司
 大阪ガス行動観察研究所社員