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「二度と帰りたくない、いちばん嫌な時代」原作者の西原理恵子さんが語る、映画『女の子ものがたり』


 映画「女の子ものがたり」(主演・深津絵里)が公開される。公開に先立ってそごう劇場(大阪市中央区)行われた試写会で、原作者の西原理恵子さん、森岡利行監督、出演した大後寿々花(おおごすずか)さんが登壇し挨拶を行った。

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『女の子ものがたり』は、スランプから抜け出せない、売れない女性漫画家が、ある出来事をきかっけに、子ども時代の自分や、友だちを思い出す。当時いじめられっ子で、貧乏で、散々な毎日だったが、それでも友だちのいる毎日はすべてが輝いていた。今、自分がここにいるのも、あの時、友だちがいたから・・・次第に、自分を取り戻してゆく・・・映画詳細はこちら>>



 原作は西原理恵子さん。6月公開された「いけちゃんとぼく」に続き今年2本目の映画化作品となった。


[写真クリックで拡大] 西原理恵子 88年「ちくろ幼稚園」で漫画家デビュー。代表作に「ぼくんち」「毎日かあさん」など

 「わたしにとって、この頃描かれている故郷は、二度と帰りたくない、いちばん嫌な時代。でも、その時代があったからこそ、ここまでやってこられたと思っています。みっともない青春というのを書いて(笑)、それが今、映画になりました。 ・・・映画化の話は山ほどくるんですよね。今回もはじめは、また嘘つきが嘘の話を持ってきたって思って、全然信じなかったんですけど(笑)今年立て続けに・・・何でなんでしょ。不況だからかなぁ?」(西原)


[写真クリックで拡大] 大後寿々花 1993年8月5日生まれ。この日(8/5)までは15歳、翌日が誕生日でケーキを贈られた。ケーキには、原作、映画にも出るセリフ『おまえはなんかちがうぞ、ひとと違うちがう人生を送れるかもしれへん』と書かれてあった。

 本作では主人公のなつみは、小学生、高校生、大人と3つの時代にわけて描かれている。そのうちの高校生時代のなつみを演じのが大後寿々花さん、16歳の誕生日を迎えたばかりだ。

「演技はすごく自由にさせてもらいました。関西弁はお父さんが関西出身だったので、聞き慣れていました。ただ、なつみが3つの時代に分かれているので、ちょっとしたしぐさを決め、それぞれ合わせるようにしました」(大後)

 一方、森岡監督に「役作りもしっかりできていて完璧な演技」と太鼓判をおされたのが、西原さん。ワンシーン出演している。

「いらんこと言うおばさんその1という役。見逃してもいいです(笑)」(西原)


 森岡監督は映画について、
「僕は大阪出身で東京に行きましたから、原作を読んで同く感じるものがありました。僕にもふるさとがあったから作れたんだと思います。この映画をみて、仕事でスランプに陥って立ち止まっている人などは、やさしくなれたり、もう一度歩き出せたりするといいなと思っています」

 大後寿々花さんは最後メッセージとして、
「三人の友情が描かれています。それと夢を叶える時に、背中を押してくれる大切な人がいるということに気づいてくれたらいいなと思います。友情って男女、年齢関係なく存在するものだと思うので、女性だけでなく、男性にもオススメです!」

 西原理恵子原作、深津絵里主演の「女の子ものがたり」は、8月29日(土)より全国公開される。



[8月5日取材:そごう劇場(大阪市中央区心斎橋)]
写真/文 羽渕比呂司

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羽渕 比呂司
羽渕 比呂司
 大阪ガス行動観察研究所社員