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2011年01月18日 配信

中国河北省・唐山で、1976年7月に発生した死者24万人に上る20世紀最大の地震といわれる地震を描いた『唐山大地震』(3月26日公開)の、フォン・シャオガン監督が17日来日し、神戸市にある「人と防災未来センター」を訪れ、阪神大震災当時、兵庫県知事で現在センター理事を務める貝原俊民さんを表敬訪問した。



監督は、「四川で起こった地震の時には兵庫県からボランティアや物資を援助してもらって感謝している」貝原理事長は、阪神大震災の翌年に唐山を訪れた当時の様子を「唐山大地震から20年経過し、復興している姿をみて、大きな自信を感じた」と語り合っていた。

東遊園地(神戸市中央区)で行われた阪神大震災の追悼イベントも見学した監督は、「日本は地震の多い国と聞いています。今日は阪神大震災から16年目、ローソクの前で立ちすくんでいる家族、跪いている年配の人を見ていたら、震災を昨日のように思っていて、永遠に忘れることができない。悲しくなりました。」と印象を語る。

『唐山大地震』は、地震で倒壊したアパートの瓦礫から、幼い双子の姉弟が奇跡的に救い出される。しかし震災後、家族は分断され姉は養子として育てられる。母親は、娘は死んだものと思い生きていたが、32年の時を経て再開することになる。地震に大きく人生を変えられた一つの家族を見つめる。中国国内では昨年7月に公開され、アバターに次ぐ歴代2位の興行成績を記録、台湾、香港でも大ヒットした。

「建物の再建は早くできるが、心は簡単に再建することはできない。地震の破壊力を紹介するのはドキュメントでも出来ること、この映画のポイントは感情の回復。地震は大きな悲劇だが、最後に訪れる人の心の融和を観て欲しい。」と語っていた。

映画『唐山大地震』は3月26日(土)より全国公開される。
◇映画詳細はこちら

1月17日 人と防災未来センター(神戸市中央区)
取材/写真・文 羽渕比呂司

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羽渕 比呂司
羽渕 比呂司
 大阪ガス行動観察研究所社員