このエントリーをはてなブックマークに追加
2011年02月24日 配信

『大韓民国1%』(3月5日から全国順次公開)は、韓国軍の中でもわずか1%しか入れない精鋭集団、海兵隊特殊捜索隊に女性士官として配属される女性の活躍をユーモアたっぷりに描く。主演したイ・アイさんは、日本大学芸術学部映画学科の演劇コースに通う現役の大学生。今年3月に卒業し、その後も大学院に進む予定という。監督をしたチョ・ミョンナムさんは編集中に倒れその後帰らぬ人となり、遺作となった作品でもある。
(以下、イ・アイさん)


◆監督のアドバイス、心に残る。

海兵隊特殊捜索隊という精鋭部隊の役柄だったので、たくましく見えるように筋トレを3ヵ月、出演者と一緒に兵隊のしぐさや水泳、潜水など軍隊の本格的なトレーニングを3ヵ月の合計6か月やり撮影に挑みました。海兵隊キャンプも経験しました。女性軍人の役、男らしく強いわけでないので、自然に演技するようにしました。韓国には徴兵制があるので、共演の俳優さんはみんな軍隊経験のある人たち、一緒のトレーニングのなかで、軍隊の話をたくさん聞きました。

一番大変だったのは、ゴムボートを担いで走るシーンですね。モーターを付けると100kg以上になって、それを6・7人で担いで上げたり下げたりするんですけど、それがしんどくて。泥まみれになる撮影では、小さな貝殻が鋭くて、体に傷がたくさんできました。終わってからも、洗っても洗っても一週間ぐらい体から泥が出てくるんです、大変でした。

監督は私イ・アイから、役のイ・ユミになるために、全てのことをやってくれました。自然に演技すれば、うまくみせてあげるから、自信を持ってとか。撮影現場ではあなたはヒロインなんだから、みんなをひっぱっていってねとか、監督からのアドバイスは、今でも力になる言葉として残っています。



◆韓流ブームのなぜ

日本の映画が好きで、勉強したいって思って、8年前に日本へ留学、仕事があるので韓国の間を行ったり来たりしています。昔の映画なら、小津安二郎の「東京物語」、黒澤明の「羅生門」や「夢」が好き。今見ても美しい、やっぱり巨匠は違う(笑)。最近のものでは是枝裕和監督が好き。「誰も知らない」「歩いても、歩いても」「空気人形」とか、悲しいことを美しく描く監督だなって思う。日本の俳優では、瑛太さん、佐々木蔵之介さん、香川照之さんが好きです。目がステキですね!

日本に来た当初は、韓国っていうとみんな焼肉やキムチのイメージしかなかった(笑)。1年後、ヨン様のドラマが流行って、韓流ブームが起きました。今はK-POPがブームです。次ぎは映画でもブームになって、日本でも韓国でも流行ってくれればって思う。私も日本に拠点を置いて、韓国と文化交流できる女優になれたらいいなって思います。

今も日本では韓流ブームで、おばさんたちが韓国の俳優に夢中ですよね。なんでだろって考えたんですが、軍隊も関係あるんじゃないですかね。韓国の俳優はみんな軍隊経験がある。軍隊に入ると、男らしくなるし、責任感も付いて、親孝行もできる。それが魅力になって好きになるのかなって。私もそうだから(笑)。


次ページでは…

「日本はアナログ的?」「『大韓民国1%』で卒業した」など思わぬ告白も飛び出した!!

The following two tabs change content below.
羽渕 比呂司
羽渕 比呂司
 大阪ガス行動観察研究所社員