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2010年10月25日 配信

映画『GARO<牙狼>〜RED REQUIEM〜』が公開される。原作・監督は雨宮慶太、アクション監督は横山誠。もとは2005年テレビシリーズとして制作が開始され、独特の世界観や、リアルなVFX(特撮)が人気を博していた。劇場版では、フルデジタル3D特撮映画として作られた。本作でヒロイン・烈花に大抜擢されたのが、新体操の選手として全国大会へ2回の出場経験をもつ、兵庫県出身のアイドル、松山メアリさん(19)。


(松山メアリさんインタビュー)
オーディションでヒロインの烈花に選ばれました。でもオーディションへは「アクション映画のオーディション入るから」って急に言われてすっぴん、しかもスカートで行ってしまって(笑)。「アピールしてください」言われた時は困ったけどレギンス履いてるからまぁいいやって思って得意の新体操を披露しました。片方の足を垂直に上げるI字バランスや前方回転とかアクロバットをしました。今となってはそれが決めてになって選ばれたのかなって思っています(笑)。

3D映画なので、カメラワーク、俳優の立ち位置とか確実に演技しないと行けなかったんです。アクションシーンでは、当たってないとすぐにバレちゃうんです。当てられたら燃えて熱くなっちゃって(笑)。シオン役の江口ヒロミさんと戦うクライマックスでは、先に当てられて、そしたら次に私も当てて「おあいこだね」って言い合ってました。ケガはしょっちゅう。でも撮影中は気づかないことも多くて、次の日、衣装に着替える時に、太ももにできた大きな青あざに気づいてびっくりしたこともありましたね。


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アクションの参考にとアクション監督の横山監督に進められたのはチャン・ツィイーの「LOVERS」と「グリーン・デスティニー」、何回も観ました。舞踊のような華麗なアクションは、烈花と似ているんじゃないかと思いました。

横山監督は、空手や少林寺を取り入れたアクションをやろうとしていたみたいで、1ヶ月位稽古をしたんだけど、新体操しかやったことのない私ができる感じがしなくて…。本番に入ると横山監督は「松山のいいところ見せたい、新体操を取り入れた技を作ってみる」って研究して作ってくれました。横山監督は「松山も初めてのことだからいろいろとあると思うけど、相談しながらやっていこうよ」って言ってくれて、(得意の新体操を生かせるので)私にとってはチャンスだなって思いました。

でも新体操とは衣装も全然ちがうし、ブーツなんか履かないし(笑)、足場がコンクリートだったり、怖い部分もありました。ただ高いところは好きで、ワイヤーで吊るされるって聞いたときは嬉しかったけど、それでもおもいっきり上に釣り上げられて、コントロールが効かなくて大変でした。

役作りでは、まず「GARO<牙狼>」の世界観を理解するのに時間がかかりました。オーディションの時と、ヒロインに決まってからと台本が違っていて、雨宮監督は「松山には強くてカッコいいっていうイメージが浮かんだから、男っぽいヒロインをやらせたい」って言って変えたそうです。もともと、私は見た目とはちがって性格はさばさばしていて、友達には「ギャップあるよね」とか「女子度低いよね」ってまで言われることもあるんです(笑)。でも雨宮監督は私のどこをみて、男っぽい役をやらせようとしたのかはよくわかってないんですけど(笑)。

物語はもちろんキャラクターや衣装のデザインも手がけている雨宮監督の作品へのこだわりは凄かったです。「烈花の左右の髪の量、昨日と違うだろ!」とか(笑)。あと撮影前に言われたのは、烈花になるための3つの守り事。1つは声、一番低い音でしゃべれ。2つめはメヂカラ、それだけで魔獣が倒れてしまうぐらいのメヂカラが欲しいって(笑)。3つめは立ち方、右足を一歩斜め前に出して、左足に重心をかける。この3つを守ってくれたら、烈花になれるって言われました。でも私は低い声を出すのが苦手で、撮影終盤まで探り探りで大変した(笑)。でも初めてのアクション映画で、せっかくここまでやらせていただいたので、横山監督、雨宮監督と機会があればまたお仕事をしたいと思っています。



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小さい時から、仮面ライダーとかレンジャーとか、ヒーロー物のテレビを日曜日の朝から観ていた記憶があります。「GARO<牙狼>」も最初、特撮って聞いていたから同じイメージをしていました。でも、台本を読むと大人が楽しめる特撮じゃんって感じました。男の子はもちろん、普段あまり見ないような人でも楽しめる作品じゃないかなって思います。

あと、“bump.y”っていう5人のユニットで音楽活動もしてるんですけど、そこでは私が一番年上で、リーダーをしています。「GARO<牙狼>」の撮影現場では、私は一番年下でみんな妹みたいに接してくれたのに、そこでは完璧にお局様(笑)。一番下のメンバーが11歳なんですよね。見ていると自由で、体力も無限大(笑)。それに振り回せられないように、負けないようにしなきゃって思ってます。来年は20歳、いろんな仕事にチャレンジしていきたいです。プライベートではお酒が飲めるようになるので、お母さんと一緒に飲みたいなって思ってます。



映画『GARO<牙狼>〜RED REQUIEM〜』は10月30日(土)より全国公開。
映画情報はこちら



10月18日 大阪市内
取材/写真・文 羽渕比呂司

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羽渕 比呂司
羽渕 比呂司
 大阪ガス行動観察研究所社員