このエントリーをはてなブックマークに追加
2010年10月05日 配信
写真左)石井克人さん 写真右)小池健さん

 CGが全盛の時代に、手描きにこだわって、作画枚数10万枚。制作期間7年を費やしたアニメ映画『REDLINE』(10月9日公開)。原作は、クエンティン・タランティーノ「キル・ビル Vol.1」でアニメパートを担当した石井克人さん。本作ではキャラクターデザインも行っている。監督は、「PARTY7」のオープニングアニメーションでデビューし、2003年には「マトリックス」3部作のオムニバスアニメ「アニマトリックスワールド・レコード」を監督するなどした小池健さん。



(石井)
キル・ビルでは僕は役者とは関係の無いところだったので、役者のチェックも入らないし、自由に書かせてもらったんです。何を出してもOKっていう状態。日本によくある萌えアニメとは違う、劇画タッチというか、バタ臭いというか、キャラクターが面白いなって。こういうジャンルのアニメーションを作るべきなんじゃないかって、漠然と思っていたんです。



(小池)
石井さんとは、短編を何度か一緒に作って楽しくやっていたので、今度は長編をやりたいなって、ちょうど思っていた時期に仕事をいただきました。7年前といえばCGに移行する時期、でもCGは使わず原画は全て手描きにこだわりました。車のブレとか、簡単にカメラのブレで済ませるものもあるけど、それでは臨場感がでない。コックピッド、顔のブレも必要。描くことの意味をアニメーターに伝える部分で難しいこともありました。最初のイエローレースのシーンだけで2年。(制作会社の)マッドハウスの社長に「好きなことやれば」って言われたので作ることができました。でも、それも最初の3年ですけど(笑)。4年目からは「まだ終わらないの」って言われてました。この7年で、結婚して子どもが出来て父親になりました。それも嬉しいし、この作品を生み出せたのも嬉しいです。



物語は、5年に一度開催され、宇宙一の最速を決めるレースの祭典「REDLINE」を描く。あらゆる手段を駆使して、優勝を目指す強者が集まる。主人公のJPは、エアカーがが主流の時代に4輪の車にこだわり、速さだけで勝ことをにこだわっていた。女レーサー・ソノシーは、レーサーだった父に再開するため参加していた。主人公JPには木村拓哉、ソノシーには蒼井優はじめ、浅田忠信など豪華な声優陣が参加している。



(石井)
木村さんは、CMで何年か一緒に仕事をしていて、車はマニュアルしか運転しないとか、純粋なところなど主人公のJPとぴったりだなって思いながら見ていました。キャラクターを描いている時から意識してました。想像するのはタダだし(笑)。オファーするときは断られるんじゃないかって思っていたけど、出来上がったものを見せたときに、やってくれるって言われて、びっくりしました。収録の時は、声がガラガラになるくらい、全力でやってくれました。蒼井優さんは、知り合いから役になりきる力はヤバイ!って聞いていて、実際もどっから声だしているのって感じでなりきってやってくれました。



(小池)
蒼井さんは台本に書いいない状況まで考えてくれていて、あと、差し入れでさくらんぼをいただいて、優しかったなあ。



(石井)
浅野忠信さんは、アドリブを言われるんです。声優でアドリブはないだろって(笑)。でも、そのキャラクターが言い出だしそうなぴったりなアドリブなんです。

映画「REDLINE」は10月9日(土)より全国公開される。
映画情報はこちら


9月10日 大阪市内
取材/写真・文 羽渕比呂司

The following two tabs change content below.
羽渕 比呂司
羽渕 比呂司
 大阪ガス行動観察研究所社員