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ベルリン国際映画祭・パノラマ部門受賞「パレード」藤原竜也さん、林遣都さん舞台挨拶


 第60回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門受賞に行定勲監督の「パレード」が選ばれた。共同生活を送る若者5人。お互いそれぞれの素性に深入りすることなく、微妙な関係を保っていた。しかし町で、連続して発生する女性を狙った暴行事件をきっかけにしてこの関係性は崩れてゆく>>映画詳細はこちら



【】久しぶりに実家の滋賀に帰ったという林遣都さん
【】前日、舞台の千秋楽を迎え飲み明かしたという藤原竜也さん

 2月1日に梅田ブルク7(大阪市北区)で行われた試写会に、藤原竜也さん、林遣都さんが登場した。

林:藤原さんは、撮影前はストイックな方だとお聞きしていたので、近寄りがたかったけど、撮影が始まってすぐ「お前、幾つだっけ?」って言ってこられて、僕、18ですっていうと、「何で座ってるの?」って(笑)。上下関係しっかりしよって感じでいじってくださって・・・(笑)。そこから、だいぶ気が楽になって、撮影中はいつも横にいました。

藤原:でも、林君にイカ天そばをおごってもらったことがあったんですが、そこからずっとイカ!って呼び捨てにされてたけど(笑)。

 吉田修一の同名小説が原作。物語は、知っているようで、お互いに何も知らない。何気ない表情をしながら暮らす一方、裏側に怖さが一体となった都会の空虚な若者たちの生活を描く。藤原さんと林さんのほか、香里奈、貫地谷しほり、小出恵介らが出演する。

林:いるようでいないような、いないようでいるような、一番わけのわからない人物を演じました。年上の4人に混ざって演じるのはプレッシャーだったけど、コミュニケーションをとりながら撮影を進めるにつれ、最後は、ルームシェアの一員になれたようでした。

藤原:(演じた伊原について)しっかりした風に見えて、取り残され、帰る場所が見つからない寂しい奴ですね。ちょうど体を絞ろうとして走っていた時期で、夕暮れを走っていると、寂しさを感じたり、自分の居場所を考える瞬間があったんです。だから演じたキャラクターに共感できる部分もありました。

  行定監督は、「世界の中で、愛をさけぶ」「北の零年」などのヒット作のほか、今年も薬師丸ひろ子主演の「今度は愛妻家」など精力的に作品を撮り続けている。

藤原:行定監督は、映画少年みたいな部分もあり、ストイックな部分もあり、こだわりが強く1ミリの妥協もしない、粘る監督ですね。

林:すべてに怠らない、完璧を求める監督、いつ寝てるんだろって 思いました。あと撮影では、全裸になるシーンで藤原さんに前張りするの?って聞いたら、「しないよ」って言われて、ちょっと焦りました(笑)。撮影に入ると、どうでもよくなるんですけど。

藤原:確実に存在する表面的な人間関係が生む犯罪、事件が表現された恐怖映画だと思います。同年代の俳優とがっつり芝居ができ、次に繋がるきかけをもらえてよかったです。前張りはジョークですよ(笑)。

林:頻繁にジョークが入るんですよ〜(困)。

 現代日本の若者の深層に切り込んだ人間模様を描く、吉田修一原作、行定監督の「パレード」は現在、全国公開中だ。




[取材:2月1日 梅田ブルク7(大阪市北区)]
写真/文 羽渕比呂司

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羽渕 比呂司
羽渕 比呂司
 大阪ガス行動観察研究所社員