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激しいラブシーンもアリ『サヨナライツカ』中山美穂さんと共演した、西島秀俊さんインタビュー


 中山美穂さんが12年ぶり主演の『サヨナライツカ』(公開中)、大胆なラブシーンを演じていることでも話題になっている。中山さんとの相手役を務めた西島秀俊さんにインタビューを行った。



_許されない恋だけど、あってほしいとも思う。

『サヨナライツカ』は、辻仁成の同名小説が原作、婚約者がいながら、赴任先のタイで妖艶な女性・沓子と恋に落ちてしまう豊。一生に一度の燃えるような愛がテーマとなっている。

「(西島さんの役の)豊は仕事が出来る男。逆転ホームランを打ったり、とても優秀だけど、どこか虚しさを持っている男。そこを沓子(中山美穂)だけが理解し、2人は共鳴してすぐ恋に落ちてゆくんです。」

 豊と沓子が恋に落ちるのは、20代。その後2人は別れ、それぞれの人生を歩んでゆく。しかし、忘れられず25年の時を経た後、再びお互いを確認しあうことになる。



西島秀俊 1971年東京生まれ。

「消えてしまいそうなぐらいのタイでの夢のような恋愛があって、夢もいっぱいあったけど、25年後を経過した、現実も描かれている。難しい映画じゃないんですけど、20代の女性から、50代の男性までいろんな見方ができて、話をしてもらえる映画だと思います。」

 中山美穂さん演じる、自由奔放で謎めいた女性・沓子。一方、対照的に描かれるのは、家庭的でひたむきな光子(石田ゆり子)。日本に戻った豊は、光子と結婚するが、25年後、再び、沓子に会いにゆく。

「映画では、性格の違う2人の女性が登場しますが、すごく自由な感性。家庭的で守る部分と、たぶん女性は両方もっている要素だと思います。恋愛は一方的に想っているだけというのはつらいですよね。やっぱり相思相愛が一番(笑)。この映画で描かれる恋愛は普通に考えたらダメなこと。でも、一生の一度だけの、燃えるような恋っていのは、あこがれるかな。それくらいの恋はあった方がいい。ぜひあって欲しいって思います(笑)。」


_タイでの撮影は良い思い出が無い(笑)

『サヨナライツカ』は、韓国映画でありながら、日本人キャストがメインで、多くをタイでの撮影が行われた特異な映画だ。監督は「私の頭の中の消しゴム」で、日本でも大ヒットした韓国のイ・ジェハン。

「仕事を決める一番の理由は監督であることが多いのですが、イ・ジェハン監督も作品のことだけではなくて、人間的に触れ合えた感じがして、いい人と出会えたと思いました。撮影現場では、シーン前後の感情の動きを監督からいくつも案が提示されて、これを全部表現してくれっていわれたり、細部にこだわっていらっしゃいましたね。、映像の撮り方がこっていてアジア映画っぽくない。ハリウッド映画のにおいがする映画に仕上がっています。」

 西島さんは最初、50代の男を演じるため体重を13キロを増やして臨んだが、結局その部分はカット、他には、3日かけて撮影した、ホテルの前でタクシーに隠れて待つというシーンも本編ではカットされていたなど、こだわりが強く、要求の厳しい監督ならではのエピソードは多数あるという。

「中山美穂さんとのラブシーンは、何回もできるものでもないし、撮影に入る前は、控え室から緊張して震えが止まらない感じでした。撮影は本当に大変だったんです。タイには3ヵ月程いたはずなんですが、全然良い思い出が無い(笑)。この間、映画の宣伝であらためて2日間ほどタイに行くことができたんですが、料理も美味しいし、こんなに楽しいところなんだ!って思いました。また行きたいです。」


『サヨナライツカ』(監督・イ ジェハン/原作・辻仁成)は、新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国公開中だ。



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[取材:1月21日 大阪市内]
写真/文 羽渕比呂司

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羽渕 比呂司
羽渕 比呂司
 大阪ガス行動観察研究所社員