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2014年09月30日配信

森沢明夫の小説『虹の岬の喫茶店』を映画化した『ふしぎな岬の物語』(2014年10月11日全国公開)。岬の先端で小さなカフェを営み、とびきりおいしいコービーを淹(い)れる女性と、店に集う人たちの交流を描いた人間ドラマだ。

そんな本作にちなんで先日、主演の吉永小百合がおいしいコーヒーの淹れ方を実演するイベント&記者会見が開催された。



2013年12月からコーヒー指導を受け、翌年2月に撮影に挑んだという吉永。この日は、「この方なくして岬カフェはできなかった」と敬愛するコーヒー指導担当・岡田雅行さんも見守るなか、流れるようなお手前を披露。

さらに「おいしくなあれ、おいしくなあれ」と“魔法”をかけて特製コーヒーを完成させた。

吉永は「日活映画デビュー作(『拳銃無頼帖・電光石火の男』)で喫茶店の店員役をやったとき、手が震えてコーヒーをこぼしてしまった経験があったので、今日も不安でした」と苦い思い出を語ったが、イベントに同席した共演者・笑福亭鶴瓶から「苦みがいい。コーヒー好きにはたまらない」とその味を絶賛され、胸をなでおろした。

吉永特製コーヒーを口にした鶴瓶は、「(吉永の大ファンである)タモリさんからまた怒られる。タクシーの運転手ですら『昔あんな頭(アフロ)をしていたやつが、何で吉永さんと(共演)やねん』と言われるくらいですから」とコーヒーを堪能しながらも戦々恐々(?)。また成島出監督は「コーヒーを淹れる練習のときからずっと立ち会い、飲ませていただいていたのですが、どんどん上達されていった。今日(の味)も完璧でした」と太鼓判をおした。

本作で吉永は、映画初プロデュースも担当。「撮影が終わってからも編集作業、音入れ、プロモーションなどずっとやっていかなければならない。疲れてもスタッフとしてそれは一切言えない」。吉永がほっと一息つけるのは、まだまだ先のようだ。



『ふしぎな岬の物語』は2014年10月11日より全国公開
◇公式HPはこちら


取材/文・写真 田辺ユウキ(映画評論家)


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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。