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2014年10月20日配信

中学生の女の子たちの多感な気持ちの交わり合いを描いた青春映画『思春期ごっこ』が全国で公開中だ。そこで先日、公開初日を迎えた京都・立誠シネマでは舞台挨拶が行われ、メガホンをとった倉本雷大監督、主演の未来穂香が登壇した。


立誠シネマは2013年に旧小学校の校舎内に作られた映画館。「学校を舞台とした『思春期ごっこ』のイメージにぴったり」ということで、同劇場スタッフが上映を熱望。かつて使用されていた教室の内観をそのまま生かしてレイアウトされたロビーなど、ほかの映画館とはまったく違う館内の様子に、未来は「なつかしさがあります。木の作りですし、現代にはない学校の雰囲気。こういうところで映画が観られるのは素敵。東京にもこういう場所が欲しい」、倉本監督は「『思春期ごっこ』は学校で撮影をしたので、当時の(撮影の)大変だったことを思い出します。でも、こういう映画なので、“学校”で上映できて嬉しい」と喜んだ。

未来が今作で演じたのは、美術学校進学を目指す中学3年生・鷹音。親友の三佳(青山美郷)との濃密な時間に安らぎを覚えていたが、ひとりの女性の存在が、彼女たちに嫉妬や葛藤を生み、少しずつすれ違っていく。

未来は「(三佳役の)美郷ちゃんと、感情をぶつけ合うプールのシーンが印象に残っています。そこは特に思いをこめました。また、共演者の川村ゆきえさんにも美術室の場面でも、鳥肌がたつくらい、感情が衝突します。川村さんも『すごく怖かった』とおっしゃっていたほどです」と振り返った。

これまで映画『江ノ島プリズム』、話題を呼んだドラマ『イタズラなKiss』シリーズに出演。女性ファッション雑誌「non-no」で専属モデルを2014年9月で卒業し、これから本格的に「女優業を頑張りたい」という未来。倉本監督は「映画の中では未来さんの魅力をどうだすか、それだけを考えていた。とにかく未来さんと青山さんが素晴らしい。ふたりの感情の揺れを観て欲しい」と語った。

思春期を通り過ぎた人でも、“あの頃”を思い出す『思春期ごっこ』。未来は「どんな世代でも共感できる。(鷹音たちの)想いを感じてください」と力強くPRした。


映画『思春期ごっこ』は立誠シネマ(京都)ほかで公開中、元町映画館(神戸)にて12月6日より公開
◇公式HPはこちら


取材/文 田辺ユウキ(映画評論家)

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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。