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《自分のことは好きですか》
こんな質問されたならば、私はイエスと答えられるだろうか。

即答でイエスと答えられないなぁ。自分を好きってなんだろう。

『自分を愛することができなければ他人を愛することなんてできない』 なんて言葉よく聞くけれども、こんなこと言われた際には、ぐうの音もでないであろう今のわたし。

自分も他人も“愛する”ことの価値が同じであるならば、わたしはそもそも人間を愛すること自体向いていないのかもしれない、と日頃思ったりするのだ。

そこでひとつ。上の格言が詰る言葉だと受け止めたとして、言い返したいことがある。そもそも“愛する”こと自体が下手な方もいるのではないかと。とっても不器用で、その人なりの愛情のつもりでも、周りの物差しでいう“愛”には匹敵していないのではないかという不信感。

そもそも“愛”って言葉があるだけで、形のあるものではない。

この間26日まで東京で上演してた舞台《嵐が丘》に立っていましたが、この作品は世界十大小説と言われる名作であると同時に、とても理解が難しく首をひねる方も多いとか。
(※編集注)舞台公演『嵐が丘』2015年5月6日~26日まで日生劇場

実際、私も原作を読み、映画も見、いろんな解説や解読書たるものも読みました。そして、また新たなアプローチの作品である今回の我々の舞台版も参加してみて、この主人公二人の関係について自分なりの意見が生まれた。

世間一般では“愛憎劇”と表現されることも多いが、私は“愛”という言葉を使ってほしくないほど、この二人の関係には、枠にハマらない唯一無二でしかも何かを超えたものが存在する。私たちは、カテゴライズしなければ、安心もしないし、理解に苦しむし、共感もできない。

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ソニン
ソニン
1983年高知県生まれ。2000年歌手デビューし、2003年には「高校教師」(TBS)で女優の活動を開始。舞台や映画に活動の場を広げ、現在に至る。