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それぞれ悩みを抱えた女子高生5人組が、ダンスの楽しさに目覚めていく青春映画『ガールズ・ステップ』が全国公開中だ。そこで、本作の主演を務めた石井杏奈(E-girls)のインタビューを行った。

石井が演じたのは、仲間外れになるのが怖くて、自分を押し殺して周りに合わせている高校2年生・あずさ。しかし、ダンスとの出会いで、少しずつ心に変化が生まれていく。E-girlsのメンバーとして活動している石井にとっても、ダンスはとても大切なものだ。「ダンスは楽しさとキラキラにあふれていて、夢が詰まっている。私の場合はダンスでしたが、そうやって打ち込めるものがあれば、どんなことでもいいと思います」

友だちづきあい、将来のこと。大人になって振り返ってみたとき、十代の頃にはたくさんの分岐点がある。些細に思えることでも、実はとても重要な1ページになっている。「私も、(出演映画の)『ソロモンの偽証』の撮影と、E-girlsのツアーが重なったとき、どちらに集中するか選択しなければいけなかった。たくさんの方に相談しました。そのとき、何事もひとりでは決めることはできないんだと思いました。十代の悩みは、大人になってみれば大したことがないの知れないけど、そのときは一生懸命、格闘している。自分にとってはとても大事なことになる。私は、一度決断したことは、絶対に後悔せずにやっていこうと思っています」

さまざまな困難と直面し、心がバラバラになりながらも、目標であるダンスステージに向けて奮闘する5人。終盤の臨場感あふれるダンスシーンは圧巻だ。「あの場面は5人で励ましあいながらやりました。上原美矩ちゃんが、撮影前日まで『ヤバい、ヤバい!』と焦っていて、私たちも緊張して。だけど、踊り切ったときは本当に感動しました。きっと、あずさになり切れていたのだと思います。だから、最後のダンスシーンには注目して欲しいです」

夢に向かいながら、厳しい現実にも触れる。それでも、女の子特有のノリで乗り越えていく。女の子たちが、練習終わりに甘いもの食べながらお喋りするところは、どこか“十代版『セックス&ザ・シティ』”のような賑やかさがある。つまりこれは、「女子ノリ」な物語。「だから、女の子の共感がたくさんあるのかも。ダンスの衣装が届くシーンでは、実際に監督から『(劇中で使う衣装が届いたから)箱を開けてみて』と言われて、私たちも『わーっ!』と盛り上がったんです。監督には『そうそう、そのノリを本番でもやって』と言われて。確かにこれは、女の子のノリがあらわれている映画だと思います」

映画『ガールズ・ステップ』は全国公開中
◇公式HPはこちら


取材/文・写真 田辺ユウキ(映画評論家)

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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。