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鬼才・石井隆監督の代表作シリーズの第3弾『GONIN サーガ』が全国公開中だ。そこで先日、本作の公開を記念して石井監督、出演の東出昌大、桐谷健太が大阪・なんばパークスシネマで舞台挨拶を行った。

本作は、1995年公開の1作目『GONIN』の続編。暴力団員であった男たちの抗争による因縁が、20年後、その子どもたちの受け継がれていく物語だ。ハードなバイオレンス描写と情念が深い人間ドラマ。まさに石井隆監督にしか撮れない映画。東出は「石井監督は飄々としているけど、狂気的。ピリピリとしていて、尊敬と怖さがある」、桐谷は「初めてお会いしたときは、見た目もファニーでかわいらしさの塊みたいだったけど、現場では冷静で、撮り方も奇抜。撮影期間が短かったので、激流に放り込まれた感覚で、そこでもがいているところが、役とリンクしました」と石井組のムードを語った。

東出は20年前の暴力団襲撃事件の中で、真相が分からないまま命を落とした久松の息子・勇人を演じ、桐谷は同襲撃で死亡した組長の息子・大輔に扮している。石井監督はふたりについて「東出君は小さな顔、長い手足で、黙っていてもスター。そして桐谷君は、これまで何度も厳しい現場を通っている。東出君を、桐谷君のそばに放り込むことで、どんな感じで(映画が)終わるか楽しみでした」とその化学反応に期待しながら製作。

東出は「勇人は若い頃、ヤンチャだったけど、襲撃事件をきっかけに母親を守るため、いろんな嘘をついて過ごすようになった。その優しさを見て欲しい」、桐谷は「本当にかっこいい役をやらせていただきました。今までにない役」とそれぞれ演じたキャラクターをかなり気に入っている様子。

石井監督は「1作目を観ていなくても、東出君、桐谷君たちが現代の話として持っていってくれるので、大丈夫です。最後は『うわー!』という感じになります」とアピールし、東出も「近年にはない邦画のバイオレンス」と自信をみせた。

映画『GONIN サーガ』は全国公開中
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取材/文・写真 田辺ユウキ(映画評論家)

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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。