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日本とベトナムの初合作映画『ベトナムの風に吹かれて』(公開中)の舞台挨拶が先日、大阪・なんばパークスシネマにて行われ、大森一樹監督、松坂慶子、藤江れいな(NMB48)が登壇した。

本作は、ベトナムで日本人教師として働く小松みゆきが、みずからの実体験をもとに執筆した同名原作の映画化。認知症を患った高齢の母親を持つヒロイン(松坂)が、周囲の反対を押し切ってベトナムで介護をする物語。活気あふれるベトナムの街で、ベトナム残留兵の孫(藤江)ら様々な人たちと出会いながら、祖母を看るヒロインの姿に元気をもらえる。

松坂慶子は、壇上にあがる途中、この日のために用意したベトナムの衣装・アオザイを自分で踏んでしまい腰回りのホックが外れるというハプニング。大森監督、藤江れいな、司会者に「繋いでおいて?!」と、いきなり退場。会場が笑いに包まれた。

仕切り直しとなった松坂は「この作品を通じて、心を込めて、人とつながることができました。手作りの感覚もあり、絶対に忘れられない作品です」と感慨深く語り、藤江も「松坂さんはじめ、すばらしい先輩の皆さんと共演させていただき、刺激をいただきました。もっともっと(演技の)勉強をしたいです」と振り返った。

松坂は、初共演の藤江のことを「とても勘のいい、頭のいいお嬢さんです」と絶賛。しかし、この日やって来た藤江ファンのお客さんから「え?!?」と笑い声がおこり、藤江が「何で笑ってるんですか!」とツッコミをいれる一幕も。

大森監督は「松坂さんも、藤江さんもベトナムでの撮影では単身でやってきたんです。マネージャーも連れずに。(映画製作費用の)経費削減とはいえ、すごいですよ。ベトナムの方々との言葉の違いに苦労もしましたが、良い作品になっていると思います」と、それぞれの気持ちが詰まった作品であることを、力をこめて語った。

松坂は「ベトナムは平均年齢29歳という若々しいところ。私もハタチのつもりで演じました。皆さんも、この映画を観て若返ってください」、藤江は「たくさんの方に愛される作品になってほしい。そして、ベトナムに行ってみたいと思ってもらえれば」とアピールした。

映画『ベトナムの風に吹かれて』は全国公開中
◇公式HPはこちら


取材/文・写真 田辺ユウキ(映画評論家)

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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。