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アイドルが、好きな映画についてトークするイベント「アイドル★シネマ塾」の第2弾が、大阪・ロフトプラスワンウエストで先日開催された。今回は登場したのは、ミズタマリさん、林奈緒美さん(ミライスカート)、さやかさん(Yes Happy!)、こころさん(Yes Happy!)、鉢宮路さなさん(Pic☆ture)という関西を拠点に活躍するアイドルたち。5人が、2015年に映画館や自宅で鑑賞した映画のマイベストを発表した(過去の映画でも可)。

ソロプロジェクトとして活動するほか、エムトピ、夏の魔物など様々なユニットにも参加するミズタマリさんは、1位『世界の終わりのいずこねこ』、2位『マレフィセント』、3位『シャドウハンター』をセレクト。
「『シャドウハンター』は服装など“中二病”っぽいところがあるけど、美男美女が見事に着こなしていて、洋画だからこそのビジュアル。『マレフィセント』は、『眠れる森の美女』のオーロラ姫がなぜ17歳で眠りについたのか、マレフィセントがオーロラ姫に呪いをかけた理由がちゃんと描かれていて、観ていない人はぜひ鑑賞して欲しいです。 1位は、『シンデレラ』と書こうと思ったのですが、(「いずこねこ」名義で活動していたとき)自分が主演した『世界の終わりのいずこねこ』にしました。2015年に公開された映画の中では、自分の中ではやっぱりこれしかなかったです。サエない女の子が、いずこねこという、輝いているアイドルに憧れているという設定。私にとって初めての主演映画なので、思い入れがあります」

「はんなり&ポップ」をテーマに、京都を中心に熱烈な支持を広げているミライスカートのメンバー、林奈緒美さんは、1位『ラブ&ピース』、2位『かしこい狗は、吠えずに笑う』、3位『しあわせのパン』をチョイス。
「『しあわせのパン』はまったり楽しめる日本映画らしい作品。『かしこい狗は、吠えずに笑う』は、同級生に嫌われていて、同じ悲しみを持っている、“チワワ”“ブルドッグ”と呼ばれる二人の女子高生のお話。途中まで青春映画なのですが、最後には血だらけになっていく展開に驚きました。煙草を吸うブルドッグに、チワワが『吸うんだ?』と尋ねて、『吸わないよ』と返事をするシーンが好き。『ラブ&ピース』は、サエないサラリーマンが、大切にしていた亀・ピカドンのことを会社の人にバカにされ、トイレに流しちゃう。でもピカドンは生きていて、その後、飼い主の夢を叶えられる不思議な亀になるんです。ただ、夢を叶えるごとに身体が大きくなって、街を破壊するようになって…。飼い主と亀が色々な経験をしていく様子が本当に良く、お気に入りです」

アップフロント関西に所属し、出身地・鳥取県松江市の観光大使も務め、実力派ユニット・Lovelys!!!!のメンバーとしても知られるYes Happy!のさやかさんは、1位『ジュラシック・ワールド』、2位『花とアリス殺人事件』、3位『キツツキと雨』をピックアップ。
「『キツツキと雨』は、『南極料理人』『横道世之介』の沖田修一監督ということで、期待して観ました。ダメな若手映画監督が、木こりのおじさんと出会って成長していくのですが、ユルッとした笑いが楽しめます。岩井俊二監督のアニメ『花とアリス殺人事件』は、実写の前作(2004年公開)で描かれていた、お父さんのエピソードや恋の話と繋がっていて、また音楽も懐かしい。お母さんのダメな感じも相変わらずで逆に愛おしく、“先輩”も先生役で少しだけ出ている。細かいポイントがたまらないんです! 『ジュラシック・ワールド』は、公開時に宣伝大使を務めさせていただいたこともあり、初めてシリーズを観たのですが、そんな私ものめりこむほどの大迫力。2015年で一番楽しかったです」

同じくYes Happy!のこころさんは、1位『ジュラシック・ワールド』、2位『ビリギャル』、3位『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記』をプッシュ。
「私も『ジュラシック・ワールド』には圧倒されました。家族愛、恋愛話など女子向けの要素もあったので、おもしろかったです。『ビリギャル』は原作本を読んでいたので、映画は絶対観たかった。学校生活がうまくいかなくなった女の子が、塾で出会った先生のおかげで、大学を目指すようになる。寝る間も惜しんで勉強するのですが、その場面が、じっくり時間をかけてリアルに描かれています。『自分もがんばったら、できるんだ』という気持ちになりました。『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記』は、ドラえもんが大好きなので、私としては外せません。映画版はやっぱりジャイアンがいいやつになり、スネ夫はテレビ版よりズルくなって(笑)。みんながヒーローに憧れている模様や、のび太の友だち想いな部分に感動しました」

イベントの途中には、6月にデビューしたばかりの「映画」をコンセプトにしたグループ・Pic☆tureの鉢宮路(はちくじ)さなさんも登壇。1位に推したのは『ANNIE/アニー』。
「ミュージカル映画が大好きなんです。『ANNIE』は、(物語の)ターニングポイントになる歌『Who Am I?』が流れるところが印象的。『自分は何者なんだろう』という登場人物の心情を観て、映画館で泣いてしまいました」

映画好きの5人とあって、「鑑賞後はすぐに影響されちゃう。『シャドウハンター』を観たときは私の“中二心”もくすぐられ、格好良い感じの雰囲気を醸し出しながら学校に行っていました」(ミズタマリ)、
「私もすごく影響されます。『ミニオンズ』を観た後、『バナナ?』とずっと言っていました!」(こころ)
「そうそう、主人公になりきってしまう。『GANTZ』のとき、ムダに住宅街に行ったりして、『何か出てきそう…』と心の中で考えていました」(さやか)
と没頭した体験を披露。また、
「私はゆったりした映画が好きだけど、疲れたとき“血みどろの映画”が観たくなる(笑)。『地獄でなぜ悪い』『渇き。』とか。衝撃でさらに一週間くらい落ち込んで、そのあといつものゆったり系の作品を観て、立ち直るようにしています」(林奈緒美)
「林さんの2位が『かしこい狗は、吠えずに笑う』と聞いて、私も観ていたので、嬉しくなってすぐに楽屋でそのことを伝えました!」(鉢宮路さな)
とランキング以外にも映画話も弾んで大盛り上がりの一夜となった。

ミズタマリの公式サイト
ミライスカート(林奈緒美)の公式サイト
Yes Happy!の公式サイト
Pic☆tureの公式Twitter


取材/文・写真 田辺ユウキ(映画評論家)

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田辺 ユウキ
田辺 ユウキ
1979年生まれ。関西を拠点に映画評論家としてレビューやインタビューの執筆ほか、また映画と音楽のプロモーターも務める。2014年に大阪市映像事業「CO2」プロデューサー就任。「大森靖子映画祭」「いずこねこ 最後の猫トーク」などイベント企画も行う。