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金原みわの関西高架下酒場~いこいと洞窟。実は繋がる高架下酒場【読切り企画】

2018-05-29

高架下酒場とは、列車が通る高架の下にある酒場のこと。

電車の振動で皿はビリビリと揺れ、ごごご……という電車の走行音で話し声はかき消される。そんな特殊な環境だからこそ味わえる“あの感じ”をレポート。

今日の高架下酒場は大阪中津。梅田から一駅と、都会に近いながらも落ち着いた下町の雰囲気が強く残るこの街。阪急電車・中津駅の近く、改札を出てわずか5秒ほどのところに渋い居酒屋がある。



◆大衆酒場いこい食堂

寂れた看板と味のあるのれんをくぐると、そこは時間が止まった空間になっている。キリンビールの古いちょうちん、ボロボロになった木のメニュー。

「じいちゃんと父が始めた。60年近くになる」
そう話すのは真司さん、ここを実家とする三人兄弟の二人目である。

「名前の由来は、タバコの“いこい”じゃないかなあ。それか、みんなが集う憩いの場っていう意味か」
始まった時からほとんど変わらない内装。
その端々に経年を感じる。

「ここは雰囲気があるからって、よく映画の撮影とかに使われるよ。セットを作るより本物っぽいもんな」
先ほどの真司さんの叔父にあたる店長が、カツオを炙りながらそう話す。

さっそく名物メニュー三種と、目の前で炙られていたカツオのたたきを頼んでみた。どて焼は作りたて、口に入れると甘くて香ばしい匂いがぶわっと広がる。七味唐辛子がピリッと味を引き締めてくれて、いくらでも食べる事ができそうだ。 そして炙っていた件のカツオだ。お酒がすすむ完璧な見た目だ。

▲食べても完璧な味だった。 -拡大写真-

料理の写真を撮っていたら、横にいたおじさんに話しかけられた。
いい顔をしている人だったので、撮っていいか尋ねた。

「かっこよく撮ってな、姉ちゃん」


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